ご利用ガイド
最新20
板
1-
前
次
新
レス
サモンナイトN
[269]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/09/10(木) 01:21:58 ID:9iLfwr1s ―――なりたいんだ ―――なれないよ、だってお前は…… ―――じゃあ、だれ? ぼく、わたし、おれ…… ―――誰でもない…… ―――そうか、誰にも、何にもなれないんだ…… 佐門「……カッー! 最後の最後で諦めちまったのがバレてたかーー! いやぁ、参った、参った。歳の功って奴か? 見た目も年齢しらねぇけど」 アティ「えーと、カイルさんは金髪で、私より少し年上ぐらいな感じでした!」 佐門「そうかー、また会えると良いんだがな」 諦めは人の可能性を殺すのかもしれない。 でも、先の見えない努力と幾度もの挫折で疲れ果てた心に、 絶望でボロボロに擦り切れた魂にとって、それは……少なくも、少し前の俺にとっては 佐門「楽しみだぜ!」 間違いなく『救い』だった。 だから―――それを簡単に捨てる事も、逃げだと切り捨てる事もできる訳がない……
[270]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/09/10(木) 01:31:10 ID:9iLfwr1s アティ「佐門さんは……」 佐門「おう?」 アティ「苦しくても、悲しくても笑うんですか?」 佐門「……まぁ、それだけが取り得だからな」 アティ「私は…………いえ、なんでもありません」 佐門「……そっか」 暗い表情を浮かべ、目を伏せるアティに佐門は 何も言うことができなかった。 佐門「……俺もそう思うよ」 誰に言うでもなく呟いた肯定の言葉は誰に向けたものか アティか、カイルか、それとも………… 佐門「わかっちゃいるんだがな……」 〜アズリアの部屋〜 アズリア「……負けは負けだ。だが、この教訓は次に生かす。 とりあえず今は明日から再開される学業の為にもしっかり眠らねば……」 〜ファミィの部屋〜 ファミィ「…………泣いてなんかいない。いないわよ……悔しくなんて、ないんだから……」 そして、夜が明け。朝が来た。
[271]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/09/10(木) 01:35:39 ID:9iLfwr1s 〜佐門の部屋〜 早朝、佐門はテーブルの上に置かれた物とにらみ合っていた。 佐門「……これが教科書か。うーん、どうみても1人分だよな。 大量の教科書からページが抜けてる不良品探すんじゃねぇの? しかも、これ…………制服? なんで制服? 誰が着るんだ?」 先着1名で ★早朝の来訪者→!card★ と書き込んで下さい。スートによって分岐します。 ダイヤ→アティ ハート→ファミィ スペードアズリア クラブ→モブ学長 JOKER→???
[272]名無しさんと創る物語:2015/09/10(木) 01:43:06 ID:??? ★早朝の来訪者→ ハート7 ★
[273]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/09/10(木) 01:56:58 ID:9iLfwr1s ★早朝の来訪者→ ハート7 ★ ハート→ファミィ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ファミィ「何って、この部屋で制服を着るのは一人しかいないじゃない♪」 佐門「うわ、腹黒! ノックぐらいし……あ、眼が真っ赤だなお前! そんなに眼を腫らすほど泣いてたのかお前! 超、意外!」 ファミィ「……エフン(顔をやや赤らめる)それで説明していいかしら?」 佐門「あ、どうぞどうぞ」 ファミィ「つまりね。貴方は私たちと一緒に学校に行くのよ」 佐門「え、なんで?」 ファミィ「まぁ、簡単に説明しちゃうと……」
[274]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/09/10(木) 02:08:52 ID:9iLfwr1s 佐門を召喚したアティは基礎科の卒業後(あと2年半)の後に 特別上級科(幹部候補生)の学級への進学が決まっている超エリート ↓ 召喚を暴発させた(しかも、呼び出したのが人間)というのは学校としては対面が悪い ↓ 暴発自体をもみ消したいが、多くの目撃者がいる。無理そう ↓ アティを退学にするのが妥当。だが、優秀な生徒を失うのは惜しい ↓ じゃあ、召喚失敗という事にして召喚獣(佐門)の存在をもみ消そう(ころそう)! ファミィ「という事になってたんだけども……異世界の人間なら もしかしたらサッカーを知っているかもしれないし、知っていたら便利だし 佐門ちゃんはとある戦地で現地徴兵されて、軍人としての常識を学ぶ為に この学校へちょっと遅れて入学したという事にしたのよ」 佐門「異世界こわ……もう少しで始末されるところだったわ。こわ……」
[275]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/09/10(木) 02:28:41 ID:9iLfwr1s ファミィ「……まぁ、召喚師としては甚だ遺憾だけど 召喚獣というのは召喚師の奴隷というイメージの方が強いわ」 佐門「んじゃ、俺はアティの奴隷って事か?」 ファミィ「佐門ちゃんはもっと悪いわね。誓約がしっかりと結ばれなかったから、 送還もできない、召喚もできない、更に命令もできない。 いわゆる『はぐれ召喚獣』にあたる……言ってしまえば駆除対象よ」 佐門「ゲッーーーーー!!」 ファミィ「だから私が与えてあげた身分を素直に受け取っておくべきね 私たち3人以外には決して自分の身のうちを明かさず、漏らさず、生涯を終えてね♪」 佐門「乱世すぎるわ、この世界……」 ファミィ「あぁ、それと……」 先着1名で ★貴族様のプレゼント→!card★ と書き込んで下さい。スートによって分岐します。 ダイヤ→ファミィ「勉強の効率が上がるペンよ」 ハート→ファミィ「戦闘訓練の効率が上がる靴よ」 スペードファミィ「今までの勉強ノートの複製よ」 クラブ→ファミィ「急がないと遅刻よ♪」 プレゼントなんてなかった JOKER→ダイヤ〜スペード+金のバッジ
[276]名無しさんと創る物語:2015/09/10(木) 02:38:08 ID:??? ★貴族様のプレゼント→ スペード10 ★
[277]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/09/10(木) 20:47:32 ID:9iLfwr1s ★貴族様のプレゼント→ スペード10 ★ スペード→ファミィ「今までの勉強ノートの複製よ」 召喚力、抵抗力=知力。あるいはそれらへの学術的理解度。 召喚術はあくまで技術なので、勉強次第で伸びるという感じです ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ファミィ「これは前学期の勉強ノートの複製よ」パサリ 佐門「ほー(ペラペラ) ……明らかに意味不明な文字の羅列なんだが 言葉の意味がなんとなく分かる……教授、これは一体!!」 ファミィ「召喚術の効果ね。世界が違えば言葉は違う。 でも、召喚獣と意思疎通ができなきゃ従えられない。 だから召喚された者はこっちの言葉や文字を漠然と理解できるの。書けないけど」 佐門「ほー、便利だな。 後で読みやすい様に日本語版の写しも作っとくか」(パラパラ) ■佐門の【魔力】が5上がった ■佐門の【召喚力】が10上がった、【抵抗力】が10上がった ■佐門は【召喚術】を習得した。 【召喚術】:4の倍数ターンで召喚術を使用できる
[278]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/09/10(木) 20:52:05 ID:9iLfwr1s 〜教室〜 佐門(歩いてくる途中で聞こえてしまったんだが、 どうやら基礎科の1年というのは12〜13歳のクラスらしい。 つまり、中1か……留年の後は学年が下がるとかどういう事なの) ガタッ ギャレオ「初日から遅刻という不始末は起さなかった様だな、佐門」 佐門「あー、えーと……あぁ、ギャレオか。お前が俺のお隣さんだったとはな」 ギャレオ「いや、お前が同じクラスだと聞いたのでな。 教官殿に頼んで隣にして貰ったのだ。分からない事があれば聞いてくれ」 佐門「それじゃあ、授業の事について聞いて良いか?」 ギャレオ「うむ、了解した。此処の授業は基本的に礼儀作法、帝国史以外は 選択式の様だな……佐門も入学時に選んだだろう?」 佐門「おう、訓練と召喚学をバランス良く入れたぞ (と、いう事になってるらしいな。それにしても【此処】か他の学校に行ってたのか?)」 ギャレオ「……しかし、助かったぞ、佐門。正直、やめるかどうか迷っていたのだ。 此処に通う奴らは戦争も知らぬお坊ちゃま方だからな……考えが生ぬるい! 同じ戦場の経験者として、日々研磨し帝国軍人を目指していこうではないか!」フン ざわざわざわ……ヒソヒソヒソヒソ 佐門「お、おう……(視線がいてぇーーー!)」
前
次
写
名前
E-mail
0ch BBS 2007-01-24