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サモンナイトN3
[273]名無しさんと創る物語:2016/01/01(金) 02:52:31 ID:??? ★追加イベント→ ハート2 ★
[274]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2016/01/01(金) 09:28:41 ID:o5uYqH/o ★追加イベント→ ハート2 ★ ハート→腹黒さんと二人きり ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 〜カイルの海賊船・食堂〜 佐門「あー、しんどかった……」 一時間はこってりしぼられ、その帰り。 ランタンの明りに気づき食堂に来るも人影はなく…… 折角なので佐門はそのままそこで一息つくことにした 右手には少し硬くなったパン、左手には干し肉。目の前には水(お茶の淹れかたが分からず) 佐門「最強の布陣だ……勝てるぞ、我が軍は!(もぐもぐ)」 ファミィ「……何をしてるの?」 佐門「モッファ!?」 ファミィ「はい、お水」 佐門「!?!!(ぐびぐび)」
[275]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2016/01/01(金) 09:31:17 ID:o5uYqH/o 佐門「し、しぬかと思った!」 ファミィ「死んでも良いのよ?」 佐門「最近本当、辛辣だな、お前! そろそろ許せよ!」 ファミィ「嫌よ(プイッ)」 佐門「……はぁー」 背もたれにもたれかかりため息一つ。 よく見れば目の前の女性の頬はわずかに赤みが差している 佐門(なんでこいつ赤くなって……此処に風呂なんてないよな。基本水浴びだし―――) ―――嫌い……佐門ちゃん何か嫌い……好きだけど……嫌いよ…… 佐門(……あぁ、なるほど) 今更あれが一種の告白だった事に気づく、佐門 最もその場の衝動的なものも過分に含まれ、最後には大嫌いとまで言われたのであるが…… ファミィ「…………」(真っ赤) 佐門(年齢に似合わず純情だな、おい……くそっ、何か俺まで恥ずかしくなってきた) だがそんな思いも口には出しはしない。 そんなんだからヒロインの一人もゲットできないのだ。とんだヘタレ野郎である
[276]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2016/01/01(金) 09:32:56 ID:o5uYqH/o 先着1名様で ★ヘタレと処女→!card★ と書き込んで下さい。スートによって分岐します。 ダイヤ→毒が裏返る ハート→仲治り スペード→ビジネストーク クラブ→無言のままフィニッシュです! JOKER→???
[277]名無しさんと創る物語:2016/01/01(金) 12:12:43 ID:EA5Y+MC6 ★ヘタレと処女→ ハート8 ★
[278]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2016/01/02(土) 18:55:48 ID:mzUBQGu+ 今更ですが、あけましておめでとうございます 今年も……といっても恐らく来週中、早ければ明日には完結ですので この話も残すところあとほんの僅か。どうか最後までお付き合いください ★ヘタレと処女→ ハート8 ★ ハート→仲治り ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ファミィ「…………」 佐門「…………(もぐっ)」 ファミィ「…………」 佐門「…………(もぐもぐっ)」 ファミィ「…………」 佐門(つ、辛い!) 部屋を包む沈黙。 お互いが口を開かけては閉じ、開きかけては閉じ…… そんな事を繰り返し、ただ時間だけが過ぎ去っていく。
[279]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2016/01/02(土) 18:57:10 ID:mzUBQGu+ ファミィ「……アティちゃんに聞いたわ。戦ったって……」 佐門「ん? あ、あぁ……オルドレイクか」 実際には剣を完璧に制御している所を見せただけで 狂喜乱舞しながら帰っていったので戦闘は行っていないのだが…… 佐門「向き合っただけだぞ。魔剣を見せたら相手は何か納得して退いたからな」 ファミィ「……どうして残ったの?」 佐門「あのなぁ……背中見せて逃げられる相手じゃねぇのは分かるだろ! アティは膝が震えてた。俺はそうでもなかった。だったらどっちが残るかなんて……」 パンッ!!!
[280]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2016/01/02(土) 18:58:26 ID:mzUBQGu+ 佐門「はっ……えっ?」 頬に残るじんわりとした痛み。 きょとんとした目で何かぶつけたのかと辺りを見渡し、しばらくして 目の前にある乗り出してきた誰かの体と振り切られた手に気づいた。 佐門「おまっ……」 ファミィ「それで!!!」 ―――貴方が死んじゃったら元も子もないじゃない!!! 佐門「…………かもしれねぇな」 ファミィ「かもしれないかじゃないわ!」 どうして どうして ファミィ「貴方は私たちの事を考えてくれないの! 貴方が……佐門ちゃんが死んだら! 私が何時もの様に笑顔を浮かべていられると思うの!? アティが、アズリアが、どう思うかもわからないの!」 佐門「……それは」 ファミィ「分かってクセに! 人の気持ちに無関心なんてフリして、 一番注意を向けている貴方は……嫌い、嫌いよ! 貴方なんか嫌いよ……でも、でも……好きなの! だから!」 ―――いなくならないでよ……お願い、お願いよ……
[281]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2016/01/02(土) 19:02:20 ID:mzUBQGu+ ファミィ「ひっく……」 佐門「…………」 ガタッ。ギッ、ギッ、ギッ……バサッ 佐門「此処、夜は冷えるぞ。今更だけど…… そんなうっすい寝巻きでよく寝れるな。それ着とけ」 ギッ、ギッ、ギッ…… 佐門「それから、やっぱり約束はできねぇわ。 人間何時か死ぬもんだし。何より……俺はもう後悔はしたくない」 何かすればよかったとか 何か出来たかもしれないとか 佐門「そんなのゴメンだ。そりゃ、俺は無能だ。 何にもなれないかもしれねぇけど……最近、分かったんだよ」 ―――それでも、”俺”にはなれる ギッ、ギッ、ギッ…… 軋んで音を立てる木の床板に耳を向ける。 誰かの泣き声を聞きたくないから『ギッ』というその音だけを聞こうとした 傍から見ればまた逃げてると言われるのだろう。 でも、今はそれが精一杯だった。少なくとも、前とは違う。答えを示す事ができたのだから―――
[282]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2016/01/02(土) 19:25:09 ID:mzUBQGu+ 佐門(まだ真正面から、人の優しさも思いも受け止めきれねぇけど……) 何時かきっと……俺という存在に誓って必ずそういう男になってみせる。 だから今は…… 佐門「……おやすみ」 バタン! ギッ、ギッ、ギッ…… 佐門「…………はぁ」 はりつめていた空気を吐き出し、扉によりかかって背筋を伸ばす その時、1枚の薄い扉越しに聞いた言葉は ―――おやすみなさい 一応の和解の言葉だった、そんな気がする ■ファミィ 友好段階:1(好きだけど嫌い)→■ファミィ 友好段階:3(嫌いだけど……) ※最後だし少し色をつけて……好感度はマスクデータにする方がジッサイ楽だと思います(学習)
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0ch BBS 2007-01-24