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サモンナイトN3
[34]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/11/07(土) 00:29:13 ID:qnAo4/wg アリーゼ「笑いながら、そう言ってました……」 佐門「…………そうか」 過去に縛られ、動けなくなってしまう事。 前に進む事をやめてしまう事。 それは停滞という名の思考放棄……苦痛の無い世界。 佐門(アティ、お前ははそれを知っているんだな…… だからこそ、アルディラさんの所に行ったのか……) 停滞とは緩やかに破滅へ進んでいく自殺の様な物。 笑えず、泣けず、喜びもない。全てが偽者の世界……だが痛みもない。 多くの人は変化を恐れる故にそれを甘受し、研磨を忘れゆっくりと死んでいく。 墓標に手向けられた花が少しずつ枯れていく様に、少しずつ……少しずつ…… 佐門(利用し、捨てられた……だからこそ島の住人たちは人間に絶望し 目を閉じ、身を寄せ合った。自分たちだけの優しい世界に閉じこもった……) ―――先輩! この後暇ならバスケの練習手伝ってくださいよ! ―――えぇー! 先輩。バレーの方が楽しいですって! ―――お前ら、テスト期間ぐらい真面目にしたらどうなんだ……大体、先輩も浪人組なんですから…… ―――と、トウヤ君……それ、先輩が気にしてる事…… ―――だぁーーー!俺を先輩と呼ぶな、こうは……同輩ぃーーー!!
[35]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/11/07(土) 00:46:11 ID:qnAo4/wg 佐門(……楽だよな。同じ苦しみを抱えた奴らとツルむのは 安らぐよな。ずっと続かないと分かっていながらも……) ―――このままじゃあの人たちが悲しすぎるから! 佐門(アティ、お前は凄いな。同じ苦しみを抱えているからこそ、 周りの人の背中を押すんだな。取り残されるのを恐れず……) アリーゼ「……佐門さん?」 佐門(……大丈夫、お前は取り残されない。お前が背中を押した人たちは お前の手を引いて向こう側に連れて行ってくれる……お前は俺とは違う) アリーゼ「……うぅ」 佐門(……あぁ、ちくしょう! 違う、違うな。 なんでもかんでも理由を他人に押し付けて…… 卑怯な奴だな、俺は! そう、そうだ! あれほど昔は変りたい、変りたいって思っておきながら俺は……) ―――今は、変化を恐れてるんだ……
[36]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/11/07(土) 00:47:12 ID:qnAo4/wg 佐門「……アリーゼちゃん! 俺、行ってくるわ!」 アリーゼ「!!」ビクビク 大声に驚き、甲板のタルの陰に隠れるアリーゼ。 だが、数日の団体生活で少しは人見知りも緩和された様で…… アリーゼ「……ど、どちらにですか?」 わずかに顔を物陰から覗かせ、泣きそうな顔でそう言った。 佐門「それは……」 A:アティの援護に機界集落へ B:仲間は信じる者! 一番偉そうなヤッファを説き伏せる C:……おや、今人影が…… 先着1名様、ageでお願いします
[37]名無しさんと創る物語:2015/11/07(土) 02:11:38 ID:HV4hlYZc A
[38]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/11/07(土) 20:11:22 ID:qnAo4/wg >A:アティの援護に機界集落へ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 佐門「機界集落だ。アティ一人より少しはマシになるだろ」 感情に訴えかける言葉は直球な分伝わりやすく、 遠回りな言葉や安易な謝罪。そういったものより共感を与えられる可能性がある。 しかし、反面。その時の相手の精神状況に成功率が依存する 所謂『一か八』な非情にリスクの高い物なのであるという事も間違いない。 アリーゼ「……あの! わ、私も……」 佐門「いや、アリーゼちゃんは此処にいてくれ。 まだ島の人たちは外からの存在に緊張してるしな……」 アリーゼ「……そうですね、分かりました」シュン 佐門(こ、心がいてぇ……純真な子や 全くこっちを疑わない奴に対しての嘘ほどキツイもんはねぇ……だけど) ……カサッ 佐門(島の住人って感じじゃねぇな。人間……だと思うが、気配が薄い。不気味だな) タッタッタッ ギジュ「あーー、ようやく解放されたぜぇ!」 佐門「あ、ギジュじゃん。悪いんだけどカイルたちに一つ、伝言を頼むわ。全員にな」 ギジュ「な、なにぃいいいいいーーー!!! パシリから解放されてまたパシリとかふざけんじゃねぇぞーーー! くそ、やるけどよぉ!」
[39]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/11/07(土) 20:24:22 ID:qnAo4/wg 佐門「あれだけ嫌そうな顔してたのにやるんだな……」 ギジュ「くそっ……仕事をサボったら俺は飯がでねぇんだよ…… なんで俺様がこんなことを……逃げ損ねた結果、地位も名誉も失っちまった……」 佐門「でも……命があるだろ?」 ギジュ「良い話風にしようとしても騙されねぇよ!!!」
[40]名無しさんと創る物語:2015/11/07(土) 20:28:03 ID:??? ビジュですよ
[41]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/11/07(土) 20:31:59 ID:qnAo4/wg 〜機界集落「ラトリクス」〜 タッタッタッ…… 佐門「おっ、もうついた。 本当、昔より体力ついたな……ハヤトやナツミが驚きそうだ」 ちょくちょく練習に誘われてたはいたが、 毎回、体力のなさを指摘されていたあの頃が懐かしい。 佐門「……やれやれ、昔の事を思い出しすぎるのは死亡フラグだ。 本筋に集中しよう……うむ。アティたちはどこか……お、居た!」 アティ「…………です」 アルディラ「…………」 二人は向かいあって何かを話している様だが、 話の内容は全く聞こえてこない。少し距離が遠すぎる様だ。 佐門(んー……すぐに混ざった方が良いのか? でも、話の腰を折っちゃうのもどうかと思うんだが……悩む)
[42]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/11/07(土) 20:38:38 ID:qnAo4/wg >>40 あぁ……申し訳ありません。前スレでは間違っていなかったのですが、 このスレだとテンプレから間違っていますね、以後は気をつけます。 キャラクターの名前を間違ってる時が一番、肝が冷えます ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 佐門「此処は……」 A:二人の会話に混ざる B:もう少し様子を見る C:おや、あれはクノン…… 先着1名様、ageでお願いします
[43]名無しさんと創る物語:2015/11/07(土) 20:39:48 ID:fxD8KTTI A
[44]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/11/07(土) 22:45:18 ID:qnAo4/wg 時には悪いほうにも働く…… 今回は同じはぐれである佐門と仲良くなってしまった結果、 アルディラさんがより排他的になってしまった感じです。 ばたふらいえふぇくと! >A:二人の会話に混ざる ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 佐門(さっさと会話に混ざるか…… あんまり遅いと来た意味自体がなくなってしまうかもしれないしな) 気がついたら話は終わって、喧嘩別れしてました! ……なんてことは御免である。此処は多少話の腰が折れても混ざるべきだと佐門は判断した。 テクテクテク…… アティ「あっ……」 佐門「あー、ども……こんばんは」 まだきちんとした謝罪もできていない気まずさから 思わず目が合いそうになったアティからやや目を逸らす佐門。 アルディラ「佐門……アナタも私の説得に来たのかしら?」 佐門「まっ、そんな所ですかね。 アルディラさんは……アティとどこまで話ました?」 アルディラ「話すことなんて……ないわ」 佐門「……あー」
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0ch BBS 2007-01-24