ご利用ガイド
最新20
板
1-
前
次
新
レス
サモンナイトN3
[47]名無しさんと創る物語:2015/11/08(日) 09:00:08 ID:I7+jGUX6 C
[48]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/11/08(日) 15:34:00 ID:2erOD9dA >C:それじゃあ、俺の話をしましょう。雑談です ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 佐門(さて、どうしたもんかね……) アティを援護するか。 アルディラさんから言葉を引き出してみるか。 いずれにせよ、無難に……無難? ―――あれ、何か違げぇな 佐門「……よし! 雑談でもしましょうか、アルディラさん」 アティ「えっ、佐門さん?」 アルディラ「随分、唐突ね……」 佐門「唐突って訳でもないと思いますが……いや、唐突か?」 我ながら俺は自分という人間が分からない。 考えれば考えるほど、分からなくなる。だから…… ―――思ったままに動くことにする
[49]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/11/08(日) 15:35:44 ID:2erOD9dA 佐門「アルディラさん、俺はアナタと同じはぐれです。 でもまぁ、俺を召喚した奴はそこそこ良い奴で、事故的な召喚の結果 俺を還せないって分かった時はそれはもう、申し訳なさそうにしてたみたいです」 アルディラ「話し方的に……その人に直接会った訳じゃないのね」 佐門「代理の人が来たんですよ。本人は1日でも2日でも頭を下げ続けそうなんで その代理の人が部屋に縛り付けてきたそうです。まっ、でも……多分、違うんですよ」 そう、きっと……違う。 俺は誰かに選ばれた訳でも、望まれた訳でもない。 佐門「ある人に『お前はただ巻き込まれただけだ』って教えてもらいまして…… まぁ、こっちに来たのはその召喚師の所為じゃなくて他に原因があったみたいですね」 アティ「じゃあ……」 佐門「ん?」 無言を貫いていたアティが顔を上げる。 そこに何時もの笑顔はない。ただ、家で孤独に親を待つ子供の様な…… 戸惑いと不安に揺れる蒼い瞳が自分をじっと見つめていた。 佐門(あぁ、そうか、お前は優しい奴だもんな……だからずっと、気にしていたんだな、お前は……) 大丈夫、大丈夫だ。俺は…… アティ「じゃあ……うらんで、ないんですか……?」 佐門「……あぁ」 ―――怨んでなんかいない
[50]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/11/08(日) 15:36:52 ID:2erOD9dA 佐門「それは俺がもし……その召喚師に召喚されてても同じだ あっちに未練たらたらだけど、俺はこの世界に来て良かったと思ってる」 光と影の境目が曖昧で、 次の瞬間にはめちゃくちゃになっていそうなか弱い世界だけど 色んなものをツギハギあわせた 子供の工作レベルのパッチワークの世界だけど 佐門「俺は……この世界が好きだよ」 ふと思う。 変わるのが怖いと思う今の俺はすでに変り始めているんじゃないか? そして、そのきっかけをくれたのはこの世界がくれた、出会いと……別れ。 佐門「二人はどうなんだ?」 アルディラ「わ、私は……」 アティ「好きです!!」 アルディラさんの声を遮ったのはアティだった。 瞳いっぱいに涙を浮かべてはいるが、そこに戸惑いも不安もない。 はっきりとした意思の光がそこにある。 アティ「良い事ばかりじゃありません…… どうして、私が……そんな事もいっぱい、いっぱいありました! でも……好きです!」 ―――この世界が……リィンバウムが大好きです!
[51]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/11/08(日) 15:38:12 ID:2erOD9dA アルディラ「……私は」 アルディラさんは好きとも嫌いとも言わない。 答えを探す様に、いなくなった誰かを探す様に。 ただ肩を震わせ瞳を迷わせるその姿は、 彼女を見た目より一回りも二回りも小さな女性に見せる。 佐門「……アルディラさん。手、借りますね。あ、アティもな」 パシッ アティ「ひゃっ!」 アルディラ「あっ……」 強引に二人の右手と右手を結ばせる。 そして少し気恥ずかしいが、結ばれた手の上に自分の手を重ねる。 アティの手は暖かい。 アルディラさんの手は少し冷たいけど……やっぱり暖かい。 きっとこれが生きてるって事なんだと思う。 佐門「言葉って奴は素直じゃねぇから、 口に出せば出すほどこんがらがっちまう時ってのもある。でもさ……」 ―――こうして触れ合う手の中にある暖かさはきっと……皆、同じだ
[52]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/11/08(日) 15:40:37 ID:2erOD9dA アルディラ「……フフッ。あっ、アハハハッ!」 佐門「ちょ、なんだよその笑い!!」 アルディラ「い、いえ……アナタって案外ロマンチストなのね……フフッ」 佐門「グェエエエエー!!! し、しまったー! ハ、ハズイ」バタリ アティ「それに……やる時はやってくれる人ですよ」 アルディラ「えぇ、そうね……うん。そんな気はするわ。 あと、敬語がだんだん崩れてくるし、妙に子供っぽいわ。年齢的には大人なのにね」 アティ「はい♪ 本人は気にしてるみたいですけど、きっとそこは変りません」 佐門「」(白目) アルディラ「えぇ、きっとそこは変らないわ。でも、人であるなら変っていくんでしょうね……」 ―――私も、貴方たちも……変わっていかなければならないのね ■アルディラの外の住人に対する態度が軟化した ■アティ 友好段階:2(凄い(ロマンチスト)な人)
[53]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/11/08(日) 15:42:03 ID:2erOD9dA 先着1名様で ★見張り番→!card★ と書き込んで下さい。スートによって分岐します。 ダイヤ→佐門+3 ハート→佐門+2 スペード→佐門+1 クラブ→佐門単騎待ち JOKER→敵ボス単騎特攻 VS 佐門
[54]名無しさんと創る物語:2015/11/08(日) 15:44:37 ID:??? ★見張り番→ スペードJ ★
[55]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/11/10(火) 21:46:56 ID:M1BXG0sU ★見張り番→ スペードJ ★ スペード→佐門+1 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 〜カイルの海賊船・甲板〜 佐門「うぅー、寒……ファルゼンが用意してくれた寝床が恋しい…… 地面に布を敷いただけなのに妙に暖かったもんなぁ」 夜、島で遭遇したはぐれ召喚獣の戦闘で疲れきっていた カイル一行の代わりに佐門は見張りに借り出されていた。 佐門「くそ、こんなんなら夕食に口をつけなかったのに……! 己!」 一食の恩義は返さないと駄目だよねぇ?と(黒い)笑顔で 佐門を脅してきたのはカイルの妹分のソノラ。 佐門「それにしても怖かった…… 女はあんなにも恐ろしい視線を発せられるんだな……怖い」 身が震えるのは潮風の寒さからか……
[56]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/11/10(火) 21:50:54 ID:M1BXG0sU 佐門「……まぁ、良いけどな」 見知らぬ島。船は動けず、気を抜けばはぐれ召喚獣に襲われる環境。 強いられるのは不眠不休、数時間おきの見張りの交代。 島に着いてから恐らく、カイルたちに休まる日々などなかっただろう。 佐門「……一晩だけだぞ」 利子がつくまえに借りは返す。 ……という建前の元、佐門は見張りを続ける。 佐門「……でも暇だよなぁ」 乾いた小説とランタンを持ち込んではみたものの、 よくよく考えれば夜に灯りを点ければ敵の目印になりかねない。 結果、適当にくみ上げた暇つぶしプランは見事、空中分解と相成り、 佐門は独り寂しく、孤独の風を身に受けながら見張りを続ける。 佐門「……視界良好! 異常なーし! なんて……」 ―――だが、平穏とは得てして崩れ去る為にあるというのが相場であるのだ
[57]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/11/10(火) 21:52:37 ID:M1BXG0sU ドゴーン!!!!! 佐門「!? あそこは……」 爆音と共に火が上がった場所を見つめる。 夜の所為で分かりづらいがあそこは恐らく、獣界集落…… 佐門「まさか……アズリア! お前なのか!?」 マストを滑り降り、船の中に駆け込んで扉を叩く。 戦いが始まる。そう、同じ人間同士の戦いが……
前
次
写
名前
E-mail
0ch BBS 2007-01-24