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サモンナイトN
[681]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/09/23(水) 13:28:59 ID:bxjS2ESg
6→仲間
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佐門「……ウッ!」
交戦区域に足を踏み入れた瞬間、生臭さと鉄の臭いが混じった異臭が鼻腔を駆け抜けた。
桃などの甘い果実の匂いを嗅いだ時に思わず破顔する事を『鼻腔を蕩かす』などというが
この臭いはそれとはま逆の不快感をあらわにせずには居られない悪臭であった。
レヴィ「…………」
胸に手を当て、不安げな顔で辺りを見渡すレヴィ。
サプレスの悪魔であるレヴィには人の魂が見える。
彼女の視線には今、別の世界が映っているのかもしれない。
佐門「……それにしても、妙だな。争った跡はあるのに血痕も死体もない
……いや、そんなもんあったらあったで取り乱しちまうだろうけどよ……」
それにしても妙だ。
この辺りに血の臭いが染み付いているのにそれがない。
佐門の中で違和感が大きくなっていった。
ガサッ
???「うぅ……」
佐門「!? アンタ、大丈夫か!」ダダダッ
仲間「うぅ、よかった……助けが来た……」
そこら中が焼け焦げた軍服を着た男は溜め込んでいた不安があふれ出したのだろう。
嗚咽と共にボロボロと涙を流した。幸い、深手はないようだ。ただ、足の怪我はやや重そうだ。
佐門は自分の袖を引きちぎるとそれを足の怪我にあってきつく縛る。痛みに男が「ウッ」という声をあげた。
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