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サモンナイトN2
[673]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/10/21(水) 23:51:45 ID:HruOBkiE
アティ「……大丈夫です。もう、全部……終わりましたから」
アティの無理やりに作った笑顔が頭の中に焼きついて離れない。
何を言えばよかったのだろう。いや、俺に何か言えたのだろう。
少なくとも、あの頃の俺は……そう、今と同じ様に何の言葉も持っていなかった。だから……
佐門「…………お疲れ様!」ニッ
ただ、ありふれたねぎらいの言葉をかけることしかできなかった。
そしてその数日後、勲章授与式を目前にして、アティは突然軍を去った。
理由は分からない。聞こうと探したけど、結局見つける事ができなかった。
……いや、本当は探す気もなかったのかもしれない。
何も選ばず、傍観者を気取り続けていた馬鹿な俺は誰も見ていなかったから。
あの時、一言。何か一言だけでも言おうとすれば、きっと。何かが変ったのに……
―――信じる……信じます!
佐門「きっと……何かできたんだよな、俺でも。やろうとすれば、きっと……」
ごめん。
ごめん。
ごめん。
相手のいない謝罪は青空に溶けて消え、心の中の後悔を際立たせる――――――
サモンナイトN序章―軍学校編― 完
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