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サモンナイトN2
[717]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/10/24(土) 21:20:44 ID:teim3pQc
アズリア「私の家族……というか家系は、代々、帝国に仕える軍人であった」
佐門「……あ、そういや演習の時も特別待遇だったなお前。
そうか、そうなるとアズリアが次の家長っていうか、当主か」
アズリア「あぁ、口惜しい事にな……そして、私の立場は本来、
我が弟である、イスラが継ぐべきものであったのだ……しかし、弟には荷が勝ちすぎていた」
そういってアズリアは静かに水平線を見つめた。
いや、もっと別のものを見つめているのだろうという事は佐門にも分かった。
アズリア「……【召喚呪詛】 知っているか?」
佐門「いや……名前的に召喚術ってのは分かる」
アズリア「サプレスに位置する召喚術だ。本来は数刻の間、行動を鈍らせる程度だが、
イスラにかけられた物は桁が違う。何せ弟は毎日死に……そして生き返る」
佐門「っ!? おいおい、冗談だろ!?」
アズリア「事実だ。弟は生に喜びを見出せず、しかし、死という名の平穏も与えられない。
見かねた父が剣を振り上げる所を見た事があるが……剣もはじかれてしまった」
佐門「……最悪だな」
アズリア「……だというのにあの子は何時も笑顔を浮かべる。「大丈夫だよ、姉さん」と……
だから私は軍人になった。あの子を守れる様に……いや、何時か救える様にという理由だったのかもしれん……」
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