板 1- 前 次 新 レス
サモンナイトN3
[281]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2016/01/02(土) 19:02:20 ID:mzUBQGu+
ファミィ「ひっく……」
佐門「…………」
ガタッ。ギッ、ギッ、ギッ……バサッ
佐門「此処、夜は冷えるぞ。今更だけど……
そんなうっすい寝巻きでよく寝れるな。それ着とけ」
ギッ、ギッ、ギッ……
佐門「それから、やっぱり約束はできねぇわ。
人間何時か死ぬもんだし。何より……俺はもう後悔はしたくない」
何かすればよかったとか
何か出来たかもしれないとか
佐門「そんなのゴメンだ。そりゃ、俺は無能だ。
何にもなれないかもしれねぇけど……最近、分かったんだよ」
―――それでも、”俺”にはなれる
ギッ、ギッ、ギッ……
軋んで音を立てる木の床板に耳を向ける。
誰かの泣き声を聞きたくないから『ギッ』というその音だけを聞こうとした
傍から見ればまた逃げてると言われるのだろう。
でも、今はそれが精一杯だった。少なくとも、前とは違う。答えを示す事ができたのだから―――
前 次 写