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サモンナイトN3
[29]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/11/03(火) 22:06:31 ID:SC4Z3sMc
アリーゼ「うぅ……」じわっ
佐門「ゲッ!」
涙腺を緩ませる少女。
先ほどの物事がおのずと重なり、そこに罪悪感がプラスされる。
といっても、ほんの数十分前の出来事。
人間、そんなにすぐには変れない訳で……
アリーゼ「うっ……ひっく……」ポロ
佐門「オウノゥ!! あー、ソーリィソーリィ! あーーーー! あーーー!」
ぐるぐると思考が回る。混乱のあまり唐突にエセ外人化する、佐門。
当然である。そんなに器用な脳みそをしている訳でもなく、
こういう子供らしい子供を相手にした経験もないのだ。
結果、佐門の口からとっさに出てきた言葉は……
佐門「……! しょ、小説びしょぬれにしてすいませんでしたぁーーー!」
借りた小説に対しての唐突過ぎる謝罪であった。
アリーゼ「……えっ」パチクリ
ななめ上にそれた勢いある謝罪により訪れた謎の間。
涙は止まったが、止めたというより戸惑いにより流れる理由を見失ってしまったという方が正しい。
アリーゼ「あっ、えっと、その…………予備はありますから」
佐門「はい、ありがとうございます!! ます!」
イマイチ会話が成立しない二人であった。
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