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【手強い】副キャプテン半田4【ライバル達】
[431]副キャプテン半田:2016/09/14(水) 22:37:01 ID:wvNa9bH+
>>430 まだ野生が目覚めきっていない時期だというのもありますが、なんやかんやで日向はまず家族の心配をすると思うのです。
ダイヤ・ハート・スペード→日向「向こうの世界に置いてきた家族が気掛かりなんだ」
日向「信じられねえだろうが……まあお前が信じようと信じまいと知ったこっちゃないが、───俺はこの世界の人間じゃない」
半田「ああ、お前もイスラス達と同じクチか」
日向「ブ、ブヒィ!?俺以外にも飛ばされた奴がいたのか!?」
キリッとした顔でそう告げてきた日向に対し、既にそういった人間を何人も見てきた半田はさも当然のように受け入れた。
日向「……なら話は早い。俺は元の世界に置いてきた家族のためにも一刻も早く帰らなくちゃならねえんだ」
半田「へぇ、意外な理由だな。てっきり恨んでる奴がいるとかそんな理由かと思ったぜ」
日向「俺にだって家族を想う心くらいある。うちは片親でな、俺が父さんの分も母さんと弟たちを支えなきゃならねえんだ」
遠い故郷を思いを馳せているのか遠い目で空を見つめる日向(なお首周りの贅肉のせいで真上には顔が向けられないようだ)。
半田「……お前、そんな見た目の割りに随分苦労してるんだな」
日向「同情するなら決勝出場権を譲れ」
半田「いや、それは無理だ」
日向「チッ……まあいい、来年だ。来年こそはまともな戦力を調えてお前らをぶっ潰し、俺が日本一の座を掴みとる。
その時を覚悟しておけ」
そう言い残すとノソノソと日向は立ち去っていった。
こうして普段とはまた別種の緊張感を伴った秋葉名戸戦は幕を閉じた。
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