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サモンナイトNU
[168]サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/09/26(土) 17:58:08 ID:???
パッフェル「で、人目につかない宿の裏で何やってたんですか?」
剣とカパンを壁にたてかけておき、静かに地面に座ると
パッフェルは目の前で筋トレをする佐門に問いかけた
佐門「大きな樹が生えてるおかげでここ、陽があたんねぇんだわ
いつもは子供の遊び場らしいけど今日はリプレと護衛つけてお出かけ中でな」
パッフェル「誰もいなくてちょうどよかったから鍛錬場所にしていたと」
佐門「そゆこと。鍛錬自体は少し前からやってる召喚術はやっぱ不安定だし、そうなると肉体の調子を
完全に戻すのが優先だなって思ってよ。体が動けばとりあえず、なんとかなる」
パッフェル「まぁ……そうですね(なるほど、考えていない様で考えてはいる……偽物ではない)」
不安定な召喚術より、できるかわからない魔剣の力を使う技より
肉体を鍛え、元の調子に整える事で戦闘力を底上げする。少なくとも、そこらの相手ならそれで”負けない”
ヘイゼルは……いや、パッフェルはその行動を見てわずかに存在した最悪の可能性を
消す事が出来た事に静かに、しかし、心の底から安心した。胸をなでおろす、という。まさにそれであった。
パッフェルは負ける可能性を考えて行動する。普通の人はそうだ
だが、佐門は負けないことを想定し、その手段を模索する。負けなければいつか、勝てるから
それが佐門である。命のやり取りをした彼女にはそれがよく分かっていた
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