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サモンナイトN2
[824]名無しさんと創る物語:2015/10/29(木) 23:30:41 ID:??? ★お久しぶりです!→ クラブ2 ★
[825]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/10/30(金) 21:50:54 ID:cviUSEu+ ★お久しぶりです!→ クラブ2 ★ クラブ→軍人 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 〜カイルの海賊船〜 アティ「…………」 カイル「…………」 スカーレル「…………」 佐門(く、空気が悪い! ヤッファさんよぉ、爆弾投げていくんじゃないよぉ!) ―――此処はかつて、召喚獣の実験島だった場所。 そして今は帰る術を失くした俺たちはぐれ召喚獣の……はぐれ者たちの島だ…… 佐門「(……よし! 空気をかえる!)あ、そういやお前たちもこの島に漂着してたんだな! お前らさぁ、あの時何かあったか知らねぇ? 俺、頭打ったのか微妙に記憶飛んでて……」 カイル「ん? あ、あぁ……嵐があったんだよ」 佐門「嵐? ……あぁ、そうか。じゃあ、俺はその嵐で落っこちたとかそんな感じか」 そういえば……と佐門は授業を思い出す。 なんでもこの世界の造船技術はまだ研究が始まったばかりで 安定的な航海を行うのは難しいという事なのだ。海軍の地位が低い主な原因がこれである。 だからこそ、陸軍から海軍への移動は『左遷』という認識が一般的なのだ。 ……そして、そんな船がマストを折られた状況で嵐に遭えば、 恐らく、甲板は地獄の様にぐらぐらと揺れるに違いない。
[826]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/10/30(金) 21:56:45 ID:cviUSEu+ 佐門「ひでぇ状態だっただろうな…… そら、記憶も飛ぶわ。軍服もボロボロだったし……」 カイル「お前も中々に大変だったみたいだな……」 スカーレル(服がボロボロになったのに、本人はピンピンしてるって可笑しくないかしら?) ■なお、死のふちから舞い戻りパワーアップした模様
[827]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/10/30(金) 22:12:08 ID:cviUSEu+ カイル「……てかよ。アイツらの話し方からすると、 佐門、お前もはぐれって奴じゃねぇのか?」 佐門「ん、あぁそうだぞ。ちなみに名も無き世界の出身な。 一応、アティとアズリア……お前が戦ってた軍人も知ってる でも、基本的には遠方の出って事になってて隠してるから黙っててくれよな」 スカーレル「あら、ごまかさないのね?」 佐門「アンタはえーと……」 スカーレル「挨拶が遅れたわね。あたしはスカーレルよ。 そこの船長とその妹の保護者……みたいなものかしら。よろしくね、軍人さん♪」 そういって瞬き一つ。ウィンクを飛ばしてくる ファーコートを着込んだ、ザ・オカマさん。 結われた紫の髪と肌はよく手入れされ、ツヤツヤしている。 だが、一歩踏み込んだ先には別の何かがある様な…… 佐門(踏み込むのはやめとこ……) 有事の際以外は基本的にチキンである佐門であった(地雷は除く)
[828]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/10/30(金) 22:28:51 ID:cviUSEu+ 佐門「じゃあ、スカーレルで良いな。 それで誤魔化さないのって話だが……その選択肢があったかぁ!」 スカーレル「えっ」 佐門「冗談だ。てか、排他的な奴らが「佐門はともかく」 なんて言ってるんだ、分かるだろ? 島の奴らには俺の事を全部話してる。離誤魔化しきれねぇよ」 スカーレル「なるほどね……じゃあ、なんで全てを話したの?」 佐門「それは……」 それはなんでだ。 命が惜しかったから? その場のノリで? ……違うな。それはきっと…… ―――……大丈夫です。もう、全部……終わりましたから 佐門「……逃げてばっかじゃ駄目だ。多分、そう思ったんだ」 過去から 自分から 何より―――他人から スカーレル「……」フッ ―――中々良い男じゃない、アンタ。惚れちゃいそうよ
[829]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/10/30(金) 22:49:07 ID:cviUSEu+ カイル「……ヘッ! じゃあ、ちっとドヤされるだろうが、 仲間から逃げる訳にもいかねぇよな、佐門?」 佐門「えっ、アズリアたちがいるのか?」タ スカーレル「巨漢の筋肉男と美人系のお嬢さんだけはね。 一応、牢屋には入れてるけど不自由はさせてないわよ。 そうね……じゃあ、ソノラに案内させるわ」 佐門「ソノラ?」 カイル「俺の妹分だ」 佐門「あぁ、なるほど。あの金髪の」 スカーレル「何かアンタたち便利ね……」
[830]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/10/30(金) 22:58:36 ID:cviUSEu+ 〜海賊船・牢屋〜 佐門「よっ!」 アズリア「佐門、生きていたのか!」 ギャレオ「だから言ったでありましょう、隊長殿……佐門なら大丈夫であると」 佐門「お前の謎の俺に対しての信頼なんなの?」 ギャレオ「信頼されないよりはマシだろう?」 佐門「ちがいねぇ」 牢屋を見回してみるとベッドもあり、毛布もある。 部屋自体には施錠され、見張りもいたが牢の鍵はあきっぱなし 不便させていないとうのは事実の様だった 佐門「という訳でこの通り無事だ。 他の奴らはどうした? 島に潜伏中か?」 アズリア「……いや、途中でかけつけたギャレオ以外は 皆、船倉にいたのだ。運が良くてこの船と同じ様に漂流。悪ければ……船と運命を共にした事だろう」 佐門「……そうか」 顔も知らない。名も知らない。 そういう人たちの為に悲しむことは佐門に出来なかった。 だからせめて、無事であるようにと静かに祈った。
[831]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/10/30(金) 23:11:00 ID:cviUSEu+ 佐門「……で、どうするんだ? ある程度の事情は聞いてるんだろ?」 アズリア「廃棄された召喚術の実験場。はぐれ者たちの島か…… 事実ならば是が非でも帝国に報告すべきなのだろうな」 ギャレオ「その通りです、隊長。 事実ならば此処の技術は帝国の発展に大きく役に立つことでありましょう」 アズリア「あぁ、その通りだ。だが……」 佐門「だが?」 ギャレオ「命を助けられた以上、その相手に礼を尽くすのも帝国軍人以前に 人として、人間として当然であろう? 人心を捨てし者は獣でしかない」 佐門「……つまり、どうするか悩んでいると」 アズリア「……軍人として、人として、ままならぬものだな。 どちらかを選べば、どちらかを捨てねばならん」 佐門「お、おいおい。そこまで深刻なことかよ!」 アズリア「ッ……当然だ!」 ―――私はレヴィノスの人間なのだぞ! アズリア「軍人としての自分に背を向けるなら……私は……」 佐門「……悪い」
[832]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/10/30(金) 23:20:26 ID:cviUSEu+ ギャレオ「……ですが隊長」 アズリア「分かっている。そろそろ方針を決めねばならん。 何を捨て、何を取るのか……隊長の私が決めねばならんのだ」 アズリアの瞳が揺れる。 人としてのアズリアと軍人としてのアズリア。 水と油の様に交じり合えないそれが、『此処(心の中)から出せ』と騒ぎ立てる。 佐門は目を伏せ、腕組んだ。 そして、長い長い沈黙の末にアズリアは……
[833]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/10/30(金) 23:23:48 ID:cviUSEu+ 先着1名で ★アズリアの決意→!card★ と書き込んで下さい。スートによって分岐します。 ダイヤ→私は人間だ ハート→私は…… スペード、クラブ→私は軍人だ JOKER→綺麗なビジュ
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0ch BBS 2007-01-24