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サモンナイトN2
[827]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/10/30(金) 22:12:08 ID:cviUSEu+ カイル「……てかよ。アイツらの話し方からすると、 佐門、お前もはぐれって奴じゃねぇのか?」 佐門「ん、あぁそうだぞ。ちなみに名も無き世界の出身な。 一応、アティとアズリア……お前が戦ってた軍人も知ってる でも、基本的には遠方の出って事になってて隠してるから黙っててくれよな」 スカーレル「あら、ごまかさないのね?」 佐門「アンタはえーと……」 スカーレル「挨拶が遅れたわね。あたしはスカーレルよ。 そこの船長とその妹の保護者……みたいなものかしら。よろしくね、軍人さん♪」 そういって瞬き一つ。ウィンクを飛ばしてくる ファーコートを着込んだ、ザ・オカマさん。 結われた紫の髪と肌はよく手入れされ、ツヤツヤしている。 だが、一歩踏み込んだ先には別の何かがある様な…… 佐門(踏み込むのはやめとこ……) 有事の際以外は基本的にチキンである佐門であった(地雷は除く)
[828]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/10/30(金) 22:28:51 ID:cviUSEu+ 佐門「じゃあ、スカーレルで良いな。 それで誤魔化さないのって話だが……その選択肢があったかぁ!」 スカーレル「えっ」 佐門「冗談だ。てか、排他的な奴らが「佐門はともかく」 なんて言ってるんだ、分かるだろ? 島の奴らには俺の事を全部話してる。離誤魔化しきれねぇよ」 スカーレル「なるほどね……じゃあ、なんで全てを話したの?」 佐門「それは……」 それはなんでだ。 命が惜しかったから? その場のノリで? ……違うな。それはきっと…… ―――……大丈夫です。もう、全部……終わりましたから 佐門「……逃げてばっかじゃ駄目だ。多分、そう思ったんだ」 過去から 自分から 何より―――他人から スカーレル「……」フッ ―――中々良い男じゃない、アンタ。惚れちゃいそうよ
[829]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/10/30(金) 22:49:07 ID:cviUSEu+ カイル「……ヘッ! じゃあ、ちっとドヤされるだろうが、 仲間から逃げる訳にもいかねぇよな、佐門?」 佐門「えっ、アズリアたちがいるのか?」タ スカーレル「巨漢の筋肉男と美人系のお嬢さんだけはね。 一応、牢屋には入れてるけど不自由はさせてないわよ。 そうね……じゃあ、ソノラに案内させるわ」 佐門「ソノラ?」 カイル「俺の妹分だ」 佐門「あぁ、なるほど。あの金髪の」 スカーレル「何かアンタたち便利ね……」
[830]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/10/30(金) 22:58:36 ID:cviUSEu+ 〜海賊船・牢屋〜 佐門「よっ!」 アズリア「佐門、生きていたのか!」 ギャレオ「だから言ったでありましょう、隊長殿……佐門なら大丈夫であると」 佐門「お前の謎の俺に対しての信頼なんなの?」 ギャレオ「信頼されないよりはマシだろう?」 佐門「ちがいねぇ」 牢屋を見回してみるとベッドもあり、毛布もある。 部屋自体には施錠され、見張りもいたが牢の鍵はあきっぱなし 不便させていないとうのは事実の様だった 佐門「という訳でこの通り無事だ。 他の奴らはどうした? 島に潜伏中か?」 アズリア「……いや、途中でかけつけたギャレオ以外は 皆、船倉にいたのだ。運が良くてこの船と同じ様に漂流。悪ければ……船と運命を共にした事だろう」 佐門「……そうか」 顔も知らない。名も知らない。 そういう人たちの為に悲しむことは佐門に出来なかった。 だからせめて、無事であるようにと静かに祈った。
[831]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/10/30(金) 23:11:00 ID:cviUSEu+ 佐門「……で、どうするんだ? ある程度の事情は聞いてるんだろ?」 アズリア「廃棄された召喚術の実験場。はぐれ者たちの島か…… 事実ならば是が非でも帝国に報告すべきなのだろうな」 ギャレオ「その通りです、隊長。 事実ならば此処の技術は帝国の発展に大きく役に立つことでありましょう」 アズリア「あぁ、その通りだ。だが……」 佐門「だが?」 ギャレオ「命を助けられた以上、その相手に礼を尽くすのも帝国軍人以前に 人として、人間として当然であろう? 人心を捨てし者は獣でしかない」 佐門「……つまり、どうするか悩んでいると」 アズリア「……軍人として、人として、ままならぬものだな。 どちらかを選べば、どちらかを捨てねばならん」 佐門「お、おいおい。そこまで深刻なことかよ!」 アズリア「ッ……当然だ!」 ―――私はレヴィノスの人間なのだぞ! アズリア「軍人としての自分に背を向けるなら……私は……」 佐門「……悪い」
[832]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/10/30(金) 23:20:26 ID:cviUSEu+ ギャレオ「……ですが隊長」 アズリア「分かっている。そろそろ方針を決めねばならん。 何を捨て、何を取るのか……隊長の私が決めねばならんのだ」 アズリアの瞳が揺れる。 人としてのアズリアと軍人としてのアズリア。 水と油の様に交じり合えないそれが、『此処(心の中)から出せ』と騒ぎ立てる。 佐門は目を伏せ、腕組んだ。 そして、長い長い沈黙の末にアズリアは……
[833]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/10/30(金) 23:23:48 ID:cviUSEu+ 先着1名で ★アズリアの決意→!card★ と書き込んで下さい。スートによって分岐します。 ダイヤ→私は人間だ ハート→私は…… スペード、クラブ→私は軍人だ JOKER→綺麗なビジュ
[834]名無しさんと創る物語:2015/10/30(金) 23:35:37 ID:??? ★アズリアの決意→ スペード8 ★
[835]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/10/31(土) 00:56:45 ID:sIdEtjQA ■時々、歴史の修正力みたいな物を感じます! ★アズリアの決意→ スペード8 ★ スペード、クラブ→私は軍人だ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― アズリア「……行くぞ、ギャレオ」スクッ ギャレオ「ハッ!」スクッ 佐門「……どこへ行く気だ?」 アズリア「この船。そして、アティ……更にお前までもがここに辿り着いたならば、 同様にあの船が此処に辿り着いている可能性も高い。ならば……探すさ」 ギャレオ「脱出も最悪、イカダでも作れば良い。 そしてこの島を脱出し帝国に戻った暁には……」 佐門「……扉は開けておく」コツッ
[836]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/10/31(土) 01:04:26 ID:sIdEtjQA ギャレオとの会話を打ち切り、歩き出す。その足取りは重く、鈍い。 アズリアは『行く』とは言ったが『来い』とは言わなかった。 いや、なんとなく察したのだろう。それが無駄なことである事に。 佐門に帝国に対する忠誠心はない。 見知った者たちと帝国。天秤にかければ、当然彼の心は人に傾く。 苦楽を共にした仲間であったアズリアはそれを理解している。ギャレオもまた…… アズリア「……さらばだ」 ―――さらばだ、佐門」 佐門「…………じゃあな」 ふと、軍学校を思い出す。 訓練、そして、サッカー…… 佐門(なんだかんだで楽しかったな、あの頃はよ……) もう戻れない。戻らない。 時計の針は進んでいく。 ■アズリアとギャレオが【敵対】しました
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0ch BBS 2007-01-24