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サモンナイトN3
[32]名無しさんと創る物語:2015/11/03(火) 23:13:55 ID:??? ★アティはどこへ行く→ ハート4 ★
[33]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/11/07(土) 00:00:15 ID:qnAo4/wg ★アティはどこへ行く→ ハート4 ★ ハート→機界 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 佐門「機界の方に行くアティを見た様な…… ……えっ、まじかよ。アルディラさんは多分、護人の中でいっちばん気難しいぞ!!」 集いの泉での会合。 ファルゼンの説得で態度を和らげてくれたものの 彼女だけは唯一、佐門の存在に難色を見せていた人物だった。 最も、ある程度の関わりを持った今は 佐門が『はぐれ』であるという共感を呼んだ部分を差し引いても彼女が 十分に優しい女性であるという事は間違いないのだが…… 佐門(長年凝り固まった『この世界の人間』に対しての排他的な思想。 簡単には崩せるとは思えねぇぞ……いや、まず無理だろ。 アティもあのつき放し方でなんとなく分かっていた筈だろ。なんで……) アリーゼ「……アティさん、出かける時に言ってました」 佐門「えっ?」 アリーゼ「カイルさんには説得なんて言って出てきたけど、そんなの建前で。 自分勝手だけど、本当はただ話がしたい。だって……」 ―――このままじゃあの人たちが悲しすぎるから!
[34]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/11/07(土) 00:29:13 ID:qnAo4/wg アリーゼ「笑いながら、そう言ってました……」 佐門「…………そうか」 過去に縛られ、動けなくなってしまう事。 前に進む事をやめてしまう事。 それは停滞という名の思考放棄……苦痛の無い世界。 佐門(アティ、お前ははそれを知っているんだな…… だからこそ、アルディラさんの所に行ったのか……) 停滞とは緩やかに破滅へ進んでいく自殺の様な物。 笑えず、泣けず、喜びもない。全てが偽者の世界……だが痛みもない。 多くの人は変化を恐れる故にそれを甘受し、研磨を忘れゆっくりと死んでいく。 墓標に手向けられた花が少しずつ枯れていく様に、少しずつ……少しずつ…… 佐門(利用し、捨てられた……だからこそ島の住人たちは人間に絶望し 目を閉じ、身を寄せ合った。自分たちだけの優しい世界に閉じこもった……) ―――先輩! この後暇ならバスケの練習手伝ってくださいよ! ―――えぇー! 先輩。バレーの方が楽しいですって! ―――お前ら、テスト期間ぐらい真面目にしたらどうなんだ……大体、先輩も浪人組なんですから…… ―――と、トウヤ君……それ、先輩が気にしてる事…… ―――だぁーーー!俺を先輩と呼ぶな、こうは……同輩ぃーーー!!
[35]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/11/07(土) 00:46:11 ID:qnAo4/wg 佐門(……楽だよな。同じ苦しみを抱えた奴らとツルむのは 安らぐよな。ずっと続かないと分かっていながらも……) ―――このままじゃあの人たちが悲しすぎるから! 佐門(アティ、お前は凄いな。同じ苦しみを抱えているからこそ、 周りの人の背中を押すんだな。取り残されるのを恐れず……) アリーゼ「……佐門さん?」 佐門(……大丈夫、お前は取り残されない。お前が背中を押した人たちは お前の手を引いて向こう側に連れて行ってくれる……お前は俺とは違う) アリーゼ「……うぅ」 佐門(……あぁ、ちくしょう! 違う、違うな。 なんでもかんでも理由を他人に押し付けて…… 卑怯な奴だな、俺は! そう、そうだ! あれほど昔は変りたい、変りたいって思っておきながら俺は……) ―――今は、変化を恐れてるんだ……
[36]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/11/07(土) 00:47:12 ID:qnAo4/wg 佐門「……アリーゼちゃん! 俺、行ってくるわ!」 アリーゼ「!!」ビクビク 大声に驚き、甲板のタルの陰に隠れるアリーゼ。 だが、数日の団体生活で少しは人見知りも緩和された様で…… アリーゼ「……ど、どちらにですか?」 わずかに顔を物陰から覗かせ、泣きそうな顔でそう言った。 佐門「それは……」 A:アティの援護に機界集落へ B:仲間は信じる者! 一番偉そうなヤッファを説き伏せる C:……おや、今人影が…… 先着1名様、ageでお願いします
[37]名無しさんと創る物語:2015/11/07(土) 02:11:38 ID:HV4hlYZc A
[38]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/11/07(土) 20:11:22 ID:qnAo4/wg >A:アティの援護に機界集落へ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 佐門「機界集落だ。アティ一人より少しはマシになるだろ」 感情に訴えかける言葉は直球な分伝わりやすく、 遠回りな言葉や安易な謝罪。そういったものより共感を与えられる可能性がある。 しかし、反面。その時の相手の精神状況に成功率が依存する 所謂『一か八』な非情にリスクの高い物なのであるという事も間違いない。 アリーゼ「……あの! わ、私も……」 佐門「いや、アリーゼちゃんは此処にいてくれ。 まだ島の人たちは外からの存在に緊張してるしな……」 アリーゼ「……そうですね、分かりました」シュン 佐門(こ、心がいてぇ……純真な子や 全くこっちを疑わない奴に対しての嘘ほどキツイもんはねぇ……だけど) ……カサッ 佐門(島の住人って感じじゃねぇな。人間……だと思うが、気配が薄い。不気味だな) タッタッタッ ギジュ「あーー、ようやく解放されたぜぇ!」 佐門「あ、ギジュじゃん。悪いんだけどカイルたちに一つ、伝言を頼むわ。全員にな」 ギジュ「な、なにぃいいいいいーーー!!! パシリから解放されてまたパシリとかふざけんじゃねぇぞーーー! くそ、やるけどよぉ!」
[39]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/11/07(土) 20:24:22 ID:qnAo4/wg 佐門「あれだけ嫌そうな顔してたのにやるんだな……」 ギジュ「くそっ……仕事をサボったら俺は飯がでねぇんだよ…… なんで俺様がこんなことを……逃げ損ねた結果、地位も名誉も失っちまった……」 佐門「でも……命があるだろ?」 ギジュ「良い話風にしようとしても騙されねぇよ!!!」
[40]名無しさんと創る物語:2015/11/07(土) 20:28:03 ID:??? ビジュですよ
[41]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/11/07(土) 20:31:59 ID:qnAo4/wg 〜機界集落「ラトリクス」〜 タッタッタッ…… 佐門「おっ、もうついた。 本当、昔より体力ついたな……ハヤトやナツミが驚きそうだ」 ちょくちょく練習に誘われてたはいたが、 毎回、体力のなさを指摘されていたあの頃が懐かしい。 佐門「……やれやれ、昔の事を思い出しすぎるのは死亡フラグだ。 本筋に集中しよう……うむ。アティたちはどこか……お、居た!」 アティ「…………です」 アルディラ「…………」 二人は向かいあって何かを話している様だが、 話の内容は全く聞こえてこない。少し距離が遠すぎる様だ。 佐門(んー……すぐに混ざった方が良いのか? でも、話の腰を折っちゃうのもどうかと思うんだが……悩む)
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0ch BBS 2007-01-24