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サモンナイトN2
[701]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/10/24(土) 17:12:50 ID:teim3pQc アリーゼ「あの……これ、1巻です。よければ」 気がつくとアリーゼは佐門の隣…… までとはいかないが、3歩先まで近付き本を差し出していた。 少しは打ち解けたのだろうか…… 佐門「あぁ、さんきゅー」 パラパラと中身を確認すると、どうやら王宮恋愛の部類の様だ。 佐門(召喚した女性と王様が国を立て直す? 契約する描写はねぇけどこれ、腹黒が言ってた 聖王都の『護衛獣』とかいう召喚術か? なるほどなぁ……この召喚された女性視点なのか) よくある恋愛物だが、妙にリアリティのある。 軽く読んだ所、恋愛漫画特有のドロドロさはまだない。 だが、心の揺れ動き方などの感情描写が妙に色濃い。 まるで実体験の様だ……などと思いながらしばしの間、読みふけった。 佐門「まじかよ、わりと面白い」 アリーゼ「ほ、本当ですか!」 佐門「これなら俺でも読めるわ」ペラッ アリーゼ「よ、よかったです」(笑顔) ■アリーゼと多少、打ち解けられた。友好段階:2(友人)からスタート ■これまでの感情値は マスクデータの友好値(サッカーのパスや戦闘時の共闘補正)に移動されます。
[702]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/10/24(土) 17:29:20 ID:teim3pQc アリーゼ「あの、続きもあるんです! できれば感想を……」 タッタッタッ…… 老女「お嬢様、お待たせしました。 佐門様もお忙しいところ、申し訳ありませんでした……無事、家庭教師の方と合流できました」 佐門「あぁ、いやいや! こちらこそ中々楽しい時間を……」 ???「……佐門さん?」 佐門「…………あっ」 振り向くとそこには彼女がいた。 腰まで伸びる赤い髪。 少し間の抜けた顔。人を信じ、裏切る事を知らない純粋な蒼い瞳。 何時も俺たちを笑顔で迎えてくれた、頭が良いのに不器用な女の子。 新たな出会いと、 そして……再会 満天の青空の下で俺の心は嵐の中の大海原の様に荒れ狂っていた。 再会の喜び以上の戸惑いに埋め尽くされた思考の中で…… 佐門「ア……ティ」 俺はただ、太陽(しょうじょ)の名を呼んだ。
[703]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/10/24(土) 17:41:25 ID:teim3pQc 〜船内〜 ドタドタドタ アリーゼ「ギャレオ! 佐門が到着したそうだな! なぜ報告しなかっ……た……?」 佐門「に……逃げ出してしまった。 しかも本も持ってきてしまった……どんだけダメ人間だ、俺はよぉ……」 木箱に座り、ひたすらにどんよりとした雰囲気を浮かべる佐門の手には恋する乙女シリーズ1巻。 結局、佐門は「あ、仕事の時間だ!」と全力で逃げ出してしまったのだった。 佐門(あの時、何も言えなかった引け目が……罪悪感が……ぐおお、直視できるかぁ!)ドンヨリ ギャレオ「……申し訳ありません、隊長。事情は不明ですが、 ご覧の有様でして、とりあえずこいつが立て直すのを待っていた次第です」 アズリア「そ、そうか!(ま、まさか、私に会うのが嫌で? いや、あれだけ殴れば当然か……きちんと此処で謝るつもりだったのだが……な)ドンヨリ ギャレオ(くっ、暗い! 船内といえどランタンで灯りは絶やしておらぬというのに……暗い気がするぞ!) あくびは伝染する。どんよりとした空気もまた然りである。 結局、この状況はこの船が出発するまで続いた。
[704]名無しさんと創る物語:2015/10/24(土) 17:44:26 ID:??? こいつ気にしすぎだろw
[705]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/10/24(土) 17:50:24 ID:teim3pQc ………………………………………………………………………… ………………………………………………… ……………………………… ……………… アズリア「……すまん!」 佐門「あぁ、えぇ……おう?」 力強く頭を下げた勢いでアズリアのショートーヘアーの黒髪が揺れた。 軍人という休みの少ないせわしない職業の割に髪も肌つやも悪くない。 そういう所の手入れをかかせない所は女性なのだろう。 アズリア「これだけはまず、言っておきたかった。 アイツが……アティがやめたのを全てお前の責任にした。 傍に居られなかった歯がゆさを全て、お前にぶつけてしまった」 佐門「……いや、仕方ねぇよ。それだけ大事に思ってたって事だろ? ……気にするなよ」 アズリア「……気にするに決まっている。お前もまた友なのだ…… 歳が違えど、世界が違えど……そんなお前に、私は……」 ギャレオ(世界……? もしや佐門は……) ■ギャレオは早々に頑固さが取れたので 原作よりも大分知能にブーストがかかってます
[706]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/10/24(土) 17:56:23 ID:teim3pQc 佐門「あー……じゃあ」スッ 静かに手を差し出す。 佐門「握手だ。仲直りと……これからもよろしくな の意味で それでチャラにしようぜ。ほら、お前も手を出せ、手」 アズリア「……あぁ」スッ ガシッ 佐門「またしばらくよろしく頼む」 アズリア「あ、あぁ! こちらこそだ」 ギャレオ(これが真の友情という奴かぁ! うおおおおおおおお!!!)涙ドバーー ―――そういや、昔はこれをさせる側だったな ハヤトと、トウヤと、ナツミと、アヤと…… アズリア「……佐門?」 佐門「あ、すまん。ちょっと考え事だ。それじゃあ……」 パンパンと軍服の埃をはたき、立ち上がる 佐門「仕事の話を聞かせてくれ。一般旅行者もいるし、見た目はただの船だが……違うんだろ?」 アズリア「……その通りだ。この船は―――」
[707]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/10/24(土) 18:02:41 ID:teim3pQc ………………………………………………………………………… ………………………………………………… ……………………………… ……………… コツコツコツ…… 佐門「海賊対策の為に一般客船でブツを輸送か……」 アズリアの話では彼女たちはあくまで この船の警備という事で船に乗船していた。しかし、彼女とギャレオ。佐門を含め、 表にいるのは4人だが、船倉にもう30人の海兵が待機しているという話であった。 佐門(それだけの人数が必要なブツの警護なぁ…… うわぁ、厄ネタだよ、厄ネタ……今日はツイて―――) ―――佐門さん? 佐門(ツイてねぇのか、ツイてるのか。わかんねぇなぁ……)
[708]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/10/24(土) 18:05:49 ID:teim3pQc 佐門「さて、とりあえずパトロールでもしてこいって話だが……」 A:甲板に出てみる B:船内をぶらつく C:客室に戻って本を読む 先着1名様、ageでお願いします
[709]名無しさんと創る物語:2015/10/24(土) 18:08:05 ID:ag/SkcR6 B
[710]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/10/24(土) 19:32:59 ID:teim3pQc >B:船内をぶらつく ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 佐門「一応、仕事をしているという体裁だけは 取っておくのが俺の帝国軍人道だぜ……」 要するにただのサボリである。 佐門「さて、適当にグルっとしたら部屋に戻って昼寝でも……」 アズリア「昼寝でも…………なんだ?」 佐門「…………はっ、隊長殿! 此処は異常なしであります!」ビシッイ! アズリア「今更取り繕っても無駄だ、馬鹿ものぉおおーーー!」ベチィイイイン! 佐門「あいたぁ!! てか、これ腹黒のポジションだろ!」 ゴウという効果音つきでもおかしくないデコピンを受けた佐門の額は やや赤みをおびている。泣きっ面に蜂ならぬ、蜂で泣きっ面。 だが、蜂(アズリア)刺されたのは完全に佐門の自業自得であった。
[711]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/10/24(土) 19:41:53 ID:teim3pQc アズリア「全く、佐門。お前という奴は変らんな。もう少し真面目になっていると思ったぞ。 元・学究都市ベルゼンのエリート軍人だというのに、あっちでは何をしていたのだ……」 佐門「パトロール以外は先輩とポーカーしてるだけだったかな……」 アズリア「なんだと!」壁ドン 佐門「ひぃ、すんません!」 立ち居地は逆なのに妙にこの構図が馴染む男らしさ。 下手な男よりカッコイイのがアズリアであった。 当然の様に男性人気よりやっぱり女性人気の方が高いらしい(ギャレオ談) アズリア「まぁ、良い……ほら、行くぞ。 この辺の客室はすでに一度回っているから、甲板の方に行くぞ……来い」 佐門「……はい」 そういう事になった
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0ch BBS 2007-01-24