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サモンナイトN2
[787]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/10/27(火) 21:43:37 ID:RZM9PSDI シュパッ! ミスミ「うむ、送還も中々の手際。 だが、まだ一属性じゃぞ?」 佐門「分かってる……とりあえず補助に魔道具を使う。それぐらいは良いよな?」 ミスミ「もちろんじゃ」 佐門「よし!」パラッ 腰の専用のホルダーに固定された呼び声の書を取り出し、開いた。 未だにページ数が全く増えていない呼び声の書だが、 これがあるとないでは精度も違ってくるので佐門はいつも持ち歩いていた。 佐門「……ミスミ様、アンタは鬼属性だな? だから鬼属性の召喚術を使う。文句はないな?」 ミスミ「うむ、頑張るのだぞ」 佐門を見守るミスミの視線はどこか生暖かい。まるで背伸びする息子を見守る様なその瞳。 要するにさっきの言葉も「言ってみただけ」であり、疑念など微塵もないのである。 キョウマ(ミスミ様も子供の様な事をする…… だが、この様に楽しそうな笑顔を浮かべるこの方を見るのも久しぶりですね) 佐門「行くぞ!」 ミスミ「うむ!」
[788]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/10/27(火) 21:54:25 ID:RZM9PSDI 我が名は佐門……盟約を超越する者――― 開いた書に手を置き、静かに囁く様に呼びかけはじめると 体からあふれる魔力はゆるやかな風を起こし、手入れも適当なややふぞろいな黒髪が揺れる。 ミスミ「これは……」 キョウマ「召喚術……いや、間違いなく召喚術ですが…… 我らの使うそれとは違う……これは一体……」 古き英知の術と、我が声によって今此処に召喚の門を開かん 目を見開くとそこには門がある。 それは佐門の中にイメージとして作られた物だが、 その先には確かに別の世界の存在が生きる世界がある。 佐門「……」 開いた門の先に手を伸ばす。その手は門を超え 相手のエルゴ(真なる名)を掴み、束縛……するのではなく。 触れ、ただ呼びかける。来い、来てくれと…… 我が魔力に答え、異界より来たれ異界の友よ!!! カッ!!! ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!
[789]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/10/27(火) 22:07:59 ID:RZM9PSDI 佐門「……よし! 上手く行った! 今回はばっちしだった!ようこそ、こんごう……鬼? あれ?」 佐門の視線の先には吹き飛んだ屋根。 そして、空に浮かぶ長い体を持った赤い蛇……の様な何か 蛇「………………」 佐門「……鬼?」 ミスミ「ち、ち、違うぞ、佐門殿! 鬼とはワシじゃ! ワシの様なツノがついた生き物じゃ! わかるか!」 あわてているのか、ピンとはった両手の人差し指を頭にのせ 「わかるか、これが鬼じゃ!」としきりにツノを両手を前後してツノアピールをする。 そんな事をせず、素直に頭に生えるツノを指差せば良いのだが、 それができない所に相手の慌てぶりがはっきりと現れている。 龍神オボロ「我が名は龍神オボロ…… 此処は……リィンバウムか。久方ぶりだ…… お前が新たな誓約者(リンカー)か?」 佐門「えっ、えっ、なにこれデカイ……」 龍神オボロ「……違う様だな。だが、構わん。 我はお主の心を垣間見た……闇も、光も全てを…… 誓約ではなく、盟約をお主と結ぼう。我が魂、費えぬ限り。 お主の一族を護る事を此処に誓おう、佐門よ……」
[790]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/10/27(火) 22:14:38 ID:RZM9PSDI オォオオオオオオオオオオオオオ!!! 天地を震わす咆哮が響き、 そしてその名残が消える頃には龍も消えていた。 キョウマ「」 後にはあまりの衝撃に気絶したキョウマだけが残った ■龍神オボロの召喚石を手に入れた オボロ(MP消費:80) 【天河凶瀾】:威力70 複数 オボロ(MP消費:80)×2(佐門+鬼属性持ちの誰か) 【天羅万象】:威力90 複数
[791]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/10/27(火) 22:24:57 ID:RZM9PSDI ………………………………………………………………………… ………………………………………………… ……………………………… ……………… ミスミ「……」ズズー 佐門「……」ズズー 縁側でお茶を啜る二人。 どこか哀愁を漂わせる二人の後ろには半壊した家と気絶したキョウマ。 佐門「……何か、すんません」 ミスミ「ほほ、気にする出ない。煽ったのはわらわ。 それに……よいものを見れたわ……龍神様とはの」 佐門「ミスミ様はシルターンの鬼ですし、知りあいだったり?」 ミスミ「まさか! あの方とわらわはまさに月とスッポン! 何より、わらわたちは存在を知っているというだけじゃ 亜龍たちには憧れの対象化もしれんがの……」 佐門「ふーん、シルターンの神様って所か……」 ミスミ「神? あぁ、ご老体が言っていた、宗教とかいう…… それは違うぞ。リィンバウムにも、シルターンにも、宗教という物はない 『神』というのは一番強いものの称号の様なものじゃて」 佐門「うぅん、この凄い適当というかアバウトな世界……」
[792]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/10/27(火) 22:30:12 ID:RZM9PSDI ミスミ「……しかし、よい風じゃ。 新たな出会いを呼び込む。暖かく、優しい風じゃのう……」 佐門「……ふわっ(確かに凄い眠くなる風だわ…… でも、せっかくだしもう少し話してみるか)」 A:ちょいちょい話しに出てくる、ご老体について B:シルターンってどんな所なんですか? C:学んだとはなんだったのか! 地雷(家族ネタに突っ込む) D:自由欄(好きなようにどうぞ) 先着1名様、ageでお願いします
[793]名無しさんと創る物語:2015/10/27(火) 22:31:26 ID:12qRPPPc A
[794]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/10/27(火) 22:40:45 ID:RZM9PSDI >A:ちょいちょい話しに出てくる、ご老体について ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 佐門「あ、そういえばさっきキョウマさんが……」 『「えぇ、ご老体という前例がありますから。 名も無き世界の方だというならば、信じてよろしいかと……』 佐門「って、言ってたんですが……俺と同じ世界の人がいるんですよね?」 ミスミ「ふむ、ご老体の事か……そうだな、会って見るか、佐門殿?」 佐門「是非。そろそろ故郷の雰囲気が恋しくなってきてますんで」 ミスミ「よろしい。佐門殿なら、問題なかろう。こっちじゃ」
[795]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/10/27(火) 22:45:24 ID:RZM9PSDI ………………………………………………………………………… ………………………………………………… ……………………………… ……………… 〜ゲンジの庵〜 ゲンジ「おぉ……! この髪、この瞳の色……まさしく日本人!!」 わしゃわしゃわしゃ 佐門「ちょ、くすぐっ……やめ、やめ! アハハハハハハッ!!!!」 ゲンジ「おぉ、すまんな。当の昔にこの世界に骨を埋めると決めた身 まさか再び同郷の者に会えるとは思っていなかったのでな……」 佐門「骨を埋める、ですか……」 佐門と違い、ゲンジはしっかりと選んだ上で此処にいる 単純さ差ではあるが、その差は越えがたく。大きい。 佐門にはそう感じられた。
[796]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/10/27(火) 22:57:17 ID:RZM9PSDI 郷の離れにある、木造の平屋作りの小さな家。 日本にあった彼がどう生き、どう生活していたかは知らないが、 それはすでに過去の事。今はこの離れこそが彼の家。 ゲンジが生き、死んでいく。彼の帰るべき場所なのである。 ゲンジ「……迷っておるのだな。 元の世界とこちら。どちらが自らの生きるべき場所だと」 佐門「えっ………………はい」 ゲンジ「手助けてしてやりたいが…… それはおぬしが選ぶべき事。 ……厳しく、冷たいと感じるかもしれんがな」 佐門「…………分かってる、けど」 ゲンジ「そう、これは簡単に割り切れる事でもない。その通りじゃ……」
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0ch BBS 2007-01-24