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サモンナイトN2
[802]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/10/27(火) 23:54:55 ID:RZM9PSDI ★夜の出会い→ スペード2 ★ スペード→ファルゼン ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ノシッ、ノシッ…… ファルゼン「ヨクキタ……」 佐門「あー、えっと……ファルゼンさん、だったよな?」 ファルゼン「ファルゼンデイイ。ケイゴモヒツヨウナイ…… ゲンジドノはトモカク、ホカノモノニモソウスルトイイダロウ」 佐門「あー、そうで……そうか? でも、何か皆、俺よりすげぇ年上って感じがして自然と引き締まっちゃうんだよな…… あー、でも……そうしてみよっかな。ファルゼンは何か見た目と感覚一致しないし」
[803]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/10/28(水) 00:00:25 ID:cGWUV0N6 ファルゼン「イッチシナイ?」 佐門「あぁ、えーとな……見た目は凄いイカツイのにさ、何かこう……」 ―――中身はちょっと年下のか細い女の子っていうか ファルゼン「……!!! ソウカ……ミタメドオリナノダガナ……」 佐門「やべ、気にしたか? 悪い! でも、何かそんな感覚がな……」 "そうさ、あの子は見た目通りの女の子だよ……仲良くしてくれると嬉しいよ" 佐門「あれ、今……男の声が―――あ、やっぱいない!」 また幻聴か…… いや、そういえば似た声を船の上で聞いたな。 などと晴れ掛かった忘却の霧だったが、「まぁ、いいか……」という 佐門特有の適当さがはっきされた結果、あっと今に記憶は再び霞がかる。
[804]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/10/28(水) 00:06:19 ID:cGWUV0N6 ファルゼン「! サモン、ソノスガタハ……!」 佐門「え、何? 食べかすでもついてる?」 ファルゼン「イズミヲミロ!」 佐門「なんだよ、そんなにあせっ……うわーーー!! ケモミミ! 白髪! なんだこれ!」 ファルゼンに急かされ泉を覗くと、そこに映っていたのは いつものぼさぼさな不ぞろいの黒髪の自分ではなく、 長髪ロングの白髪にケモミミを添えたビジュアルオタバンドのボーカルの様な姿の自分。 佐門「アッーーーー!!! なんだこれ!! 戻して!! 戻れよ! 戻らんーーー!!」グイー 耳をひっぱるが外れない。よく触ればフニっとした感覚があり、 生ものだという事が分かる。つまり、頭から生えているのだ。QED証明終了。 佐門「じゃねーーー! なんだこりゃーーー!」 フッ 佐門「……あれ、戻った? 戻ったよな? なぁ?」 ファルゼン「ウ、ウム……」 佐門「……よ、良かった。流石に俺の年齢であれはキツイ…… いや、俺の並のルックスではキツいだな。言葉はは正しく……」ドサリ
[805]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/10/28(水) 00:09:43 ID:cGWUV0N6 佐門(今日はあっちこっちで騒いでばかりな気がするぞ…… 何だこれ、最初は終了日未定のバケーションみたいな認識だったのに) 踏んだり蹴ったりの連続。 休暇と思ったら、何時もとあんまり変らなかった。 佐門(うぅ、この流れだとコンボでオルドレイク来襲とかありそうだぞ、縁起でもねぇ…… あの暗殺者の野郎には一度、借りを返しておきたいが、オルドレイク君はかえって!!」 ゴロゴロゴロ……ゴン! ファルゼン「…………オチツイタカ?」 佐門「……おう」 とりあえず雑談で気を紛らわすことにした。
[806]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/10/28(水) 00:11:24 ID:cGWUV0N6 佐門「さて、何を話すか……」 A:その鎧について B:さっきの姿の事 C:アルディラが呟いた『護人』について D:自由欄(好きな事を書く) 先着1名様、ageでお願いします
[807]名無しさんと創る物語:2015/10/28(水) 01:22:38 ID:O9rJs4pU C
[808]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/10/28(水) 23:08:48 ID:cGWUV0N6 C:アルディラが呟いた『護人』について ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 佐門「そういえば、アルディラが……」 ファルゼン「……スマヌ。あの方はトシウエアツカイノホウガヨロコブカモシレヌ」 佐門「……アルディラ’さん’が『護人』がどうたらって 言ってるのを聞いたんだが、これってなんの事か分かるか?」 ファルゼン「モリビト……『ロアーズ』トモイウ。 ワレラ、シマノシュゴシャノコショウダ」 佐門「ロアーズ……(か、カッコイイ……) 島の守護者って、あの場にいたお前ら4人がそうなんだよな?」 ファルゼン「ソウダ。ワレラハコノシマニイルカギリ、ナガイジュミョウトチカラヲエル」 佐門「長い寿命と力……何かすげぇな。 (要するにコンセントが護人で電源が島って事か。そんなすげぇパゥワァーがあるのか……なるほど)」 佐門の頭に浮かんだのはエヴァ○ゲリ○ンさながら、 背中についたコンセントを引きずりながら戦う、ファルゼン。 佐門「……不便じゃねぇの?」 ファルゼン「ムシロカイテキカモシレヌ」 佐門「えぇ……そうかぁ? 本当に?」 ファルゼン「ウ、ウム?」 世界観の違いによる些細なズレであった。
[809]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/10/28(水) 23:19:25 ID:cGWUV0N6 佐門「あー、ところでだ! あの時、ファルゼンは俺の事をフォローしてくれたよな。なんでだ?」 ファルゼン「……キカイガキタ。ソウカンジタノダ」 佐門「機会? なんの機会がだ?」 ファルゼン「ワレラガカワルキカイ……カコカラトキハナタレルトキガダ」 佐門「過去……アイツらが、だよな?」 ファルゼン「カレラト……ソシテ、シマニイキルスベテノモノガダ。ムロン……」 ―――私も
[810]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/10/28(水) 23:21:14 ID:cGWUV0N6 佐門「…………あれ?」ゴシゴシ ファルゼン「ドウシタ?」 佐門「いやさ……あ! いや、なんでも! ちょっと、疲れてるだけだ」 ファルゼン「ソウカ……デハ、ユックリトヤスムガヨイ カンイテキデハアルガ、ネドコハヨウイサセタ」 佐門「あ、あぁ……(これは言っちゃならんよな。寝よ寝よ)」 そう、顔が見えないからって鎧の大男をか弱い少女に見間違えた。 などという男に言うのは明らかな侮辱な訳で、その言葉をぐっと飲み込んだ佐門は横になった。
[811]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/10/28(水) 23:26:10 ID:cGWUV0N6 目を瞑る。 しかし、疲れを感じる体はともかく 波乱の連続で心は冷め切る暇がなかったらしく、一向に眠気がやってこない。 佐門(あるある……寝るときに限って考えちゃう奴。 あるあ……俺、寝たいんだけど……ほんとなぁ」 辿り着いた不思議な島。そこで召喚獣と呼ばれた者たちの楽園。 人が踏み荒らすべきでない理想郷。不可侵の聖域。 だが、自分が此処にいるという事は 彼らもまた辿り着いているのではないだろうか? カイルたちが。 アズリアたちが。 そして、アティが……
[812]サモさん ◆zHt6XgZ6n2 :2015/10/28(水) 23:35:44 ID:cGWUV0N6 新たな出会いが呼ぶのは幸福だけではない。 そう、出会いと別れが一つである様に。 幸福と、不幸…… 光と闇もまた一つなのだから。 胸に湧く期待と不安を唾液と友に嚥下し 佐門は雲ひとつない空を見上げた。 美しいくも残酷さを孕んだ黒白の空。 祈る様に、囁く様に、何かを呟いた。 その時、満天の星空の中に一筋の流れ星が流れ、消えた。 ふと、佐門はあの日見た、夕焼けの空に流れたほうき星を思い出した。 スーと心に安らぎが広がっていく。 佐門(……なんとかなる) そんな気がする。それは漠然とした感覚であったが、 どこか確信染みていて、蛮勇の様であったがそれとは別の何かであった。 ―――おやすみ、リィンバウム また会おう。会いたいよ。 歪だけど、不安定だけど、俺が愛した、この世界……
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0ch BBS 2007-01-24