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サモンナイトNU
[162]サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/09/22(火) 23:54:51 ID:??? スペード→愛人 ファミィ「あら、おはよう」 ニコニコと金髪の女性が笑顔で佐門に笑いかけている 愛人を自称するファミィ・マーンである。最も、昨日の話を聞いていたハヤトには それがフカしでもなんでもなく、ただ事実を述べている事が分かった ハヤト「では、あとはお若いお二人で……」 などという定型文を残してさっさと退散すれば、 佐門「ちょ、まてよ」 とどこかで聞いたような喋り方で止めるものの すでにハヤトの姿、そこに無く。佐門、ただ、立ち尽くすのみ。 諦めて、長机のファミィの対面に腰を下ろし、見据える。 年は20台半ば程度に見える。これで子供がいるというのだから信じられない だが、佐門が一番信じられないのは彼女から感じる自分への好意が事実、真のものである という事であったのだ。
[163]サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/09/23(水) 00:04:45 ID:??? ファミィ「9年ぶりになるかしら。急に連絡が途絶えて心配していたわ」 佐門「それを責めない辺り、どうしてか。というのは分かってそうだな」 ファミィ「旧王都のレジスタンス組織の状況が目に見えて悪化していたのは 知っているの。最も、長引けばそうなると貴方は予想はしていたみたいだけどね」 佐門「……今の俺は知らないんだ。よければ話してくれ」 ファミィ「……サプレスの大悪魔よ。負の感情を吸収し、糧とする 戦争は、人の争いは、奴にとっても益がある。そういうことよ」 佐門「なるほどな……俺は間に合わなかった訳だ」 幽界サプレス。幽霊、悪魔、天使。 魂という面により近い彼らは人の感情を糧とし 魂の輝きを愛し、あるいは忌諱する。そして、悪魔が糧とするのは負の感情である。 ともかく、一つはっきりした。自分は負けたのだ、と佐門は悟った。 いや、なんとなく察しはついていたのだが認めたくなかったといえる。 根っからの負けず嫌いは記憶を失ってもなお、変わらなかった ファミィ「……8年食い止めただけでも充分だと思うわ。 あの子も、ミニスもなんとか召喚術を暴走しないようにはなった」 佐門「……やはり追ってくるかね?」 ファミィ「追う。いえ、違うわ。本懐を遂げるために彼らは攻めてくるだけ」
[164]サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/09/23(水) 00:11:51 ID:??? 佐門「そうか……なら、戦うだけだ」 ファミィ「そう……記憶を失くし、戦う理由もないのに戦うのね」 佐門「んーにゃ、戦う理由はある。近くに世話になった奴がいて、知り合いがいる。充分だろ、おつりがくる」 こんなの当たり前だろ、そんな顔をする佐門に一瞬、あっけに取られた様な表情を浮かべるも すぐにいつもの落ち着いた様子を取り戻し、遠慮がちに笑顔を浮かべながら口を開いた。 ファミィ「そうね、そうだった。貴方にはそれで十分だった……」 ―――世界がどうこうじゃない。自分の護りたい者の為に戦う、それが貴方だったわね 決して和やとはいえない歓談だったが、それは違和感のない。 そう表現するべき、「自然な雑談だった」 と佐門は感じた。
[165]サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/09/23(水) 00:16:02 ID:??? 先着1名様で ★リハビリ、デカ盛り、かしこまり!card★ スペースを消して、★に囲まれた範囲を まとめて書き込んで下さい。スートによって分岐します。 ダイヤ、ハート→抜剣 スペード→召喚術 クラブ→基礎体術 ジョーカー→ハイパー化
[166]名無しさんと創る物語:2020/09/23(水) 19:35:39 ID:??? ★リハビリ、デカ盛り、かしこまり クラブ6 ★
[167]サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/09/26(土) 17:43:20 ID:??? クラブ→基礎体術 パッフェル「はいはい〜。それじゃあ、今日からよろしくお願いします〜 それと、これがお土産の魔剣です〜〜〜」 佐門「お土産としてはすげぇ重い奴きたんだけど。これ、俺の?」 パッフェル「ですよー。というか、本当に記憶がないんですねぇ…… 違和感を感じないのか、私の言動に、少しも」 佐門「お、中2か?」 パッフェル「よくわからないんだけど、馬鹿にされてるのは分かりましたよ〜 なら、人目が付く場所ではこんな感じでいきますね〜」 朝、メイドとしてきたのはパッフェルと名乗る人物だった。 手には佐門の魔剣。カバンにはケーキセットというアンバランスな組み合わせだったが まぁ、いいか。と佐門は気にしなかった。ただ、その動きがただならぬ人物である、 という事以外は。その足運びは明らかに、表を歩いて来た人間のそれではないと佐門は感じた
[168]サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/09/26(土) 17:58:08 ID:??? パッフェル「で、人目につかない宿の裏で何やってたんですか?」 剣とカパンを壁にたてかけておき、静かに地面に座ると パッフェルは目の前で筋トレをする佐門に問いかけた 佐門「大きな樹が生えてるおかげでここ、陽があたんねぇんだわ いつもは子供の遊び場らしいけど今日はリプレと護衛つけてお出かけ中でな」 パッフェル「誰もいなくてちょうどよかったから鍛錬場所にしていたと」 佐門「そゆこと。鍛錬自体は少し前からやってる召喚術はやっぱ不安定だし、そうなると肉体の調子を 完全に戻すのが優先だなって思ってよ。体が動けばとりあえず、なんとかなる」 パッフェル「まぁ……そうですね(なるほど、考えていない様で考えてはいる……偽物ではない)」 不安定な召喚術より、できるかわからない魔剣の力を使う技より 肉体を鍛え、元の調子に整える事で戦闘力を底上げする。少なくとも、そこらの相手ならそれで”負けない” ヘイゼルは……いや、パッフェルはその行動を見てわずかに存在した最悪の可能性を 消す事が出来た事に静かに、しかし、心の底から安心した。胸をなでおろす、という。まさにそれであった。 パッフェルは負ける可能性を考えて行動する。普通の人はそうだ だが、佐門は負けないことを想定し、その手段を模索する。負けなければいつか、勝てるから それが佐門である。命のやり取りをした彼女にはそれがよく分かっていた
[169]サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/09/26(土) 18:00:53 ID:??? 佐門「魔剣の訓練には危険がきっと付きまとう 召喚術も今はまだ怪しい。俺としてはこれが最も正しい選択だと思う」 パッフェル「同意します。どうでしょう、組手でも 体術を鍛えるという意味なら、私が一番だと思います」 佐門「あー……なるほど。やっぱ、ただものじゃあなかったな ……うし、頼むぜ。出来るだけ激しく、手加減はしないでくれ」 パッフェル「聞けないですね。流石に命を取る戦いはもう、貴方とはできませんよ……」
[170]サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/09/26(土) 18:07:02 ID:??? 先着1名様で ★佐門: 6 パッフェル:!dice★ スペースを消して、★に囲まれた範囲を まとめて書き込んで下さい。ダイスによって分岐します。 合計10以上。あるいは数値が同値: 佐門「これが今思いついた技。流水制空圏だ……」 パッフェル「!?」 合計6〜9:完調 合計が5以上:まずまずの成果。 合計で3以下:ラブコメばりの交通事故になる
[171]名無しさんと創る物語:2020/09/26(土) 20:10:22 ID:??? ★佐門: 6 パッフェル: 4 ★
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0ch BBS 2007-01-24