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サモンナイトNU

1 :サモさん ◆8wdmQW.2pQ :2020/02/16(日) 19:00:03 ID:0DDS6cnc
祝!サモンナイト20周年

このスレはキャプテン森崎及び、
そこから派生した外伝様のシステムを参考にさせて頂いております


舞台は1。
戦闘あり、サッカーは人がもうそもそもあんまいないだろうし
やりたいけどなし(今は)

前作引き続き、弱体化したくそザコ主人公の現代人、
内藤佐門君(サモンナイトを逆にしただけ)と共に困難、苦難をカードとダイスで乗り越えていきましょう


問題はただ一つ、人類がまだこの板に存在するか否かだ
まぁ、1カ月に1レスぐらい着くことを祈り開始

68 :名無しさんと創る物語:2020/04/22(水) 20:40:50 ID:???
★世界の流れ→ ハートQ

69 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/05/03(日) 12:30:42 ID:???
ダイヤ、ハート→流石に魔王召喚が行われた


ガゼル「おい、聞いたか。サイジェントの近郊で爆発があったらしい」

リプレ「え、本当!?」

佐門「俺を見ないでくれ、俺を。怪しいのは理解してるけども!!」

アルディラ「貴方……何もしてないわよね? 一応、聞くけど」

佐門「何もしてないよぉ!!!!! 信じて!! 知らない人!!」

ファルゼン「マガワルカッタノダロウ。ウンガナイヒトダ……」

70 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/05/03(日) 12:38:22 ID:???
レイド「……召喚師が何かをしていたという話も聞く。確かめるべきか……分かった、私が行こう」

エドス「ふむ……では、ワシも同行するぞレイド。ガゼル、お主は今日は此処で残れ。
     わしらが不在の間にお主までいなければ、オプテュスが何をするかわからん」

ガゼル「あぁ、分かったぜ」

エドス(……ほう。聞き訳がいいのう)


本来なら餓鬼扱いするなと激昂すると思っていたエドスは
ガゼルのその返答に成長を感じた。

エドス(親がなくても子は育つ。わしらなど、すぐにおいこされてしまうか)


そんなことをエドスは感じていた。

71 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/05/03(日) 12:40:38 ID:???
先着1名様で



★はじまるの?→! card★


スペースを消して、★に囲まれた範囲を
まとめて書き込んで下さい。スートによって分岐します。


ダイヤ、ハート→佐門、お前も同行しろ
スペード→佐門、お前は残れ
クラブ→あ、待ってくださいよ! 此処は俺に任せて先を行け!(ソロ突入)

ジョーカー→なんということでしょう

クラブA→さっき気づいた、孤児院の真の機能を解放する時が来た様だな

72 :名無しさんと創る物語:2020/05/03(日) 20:02:04 ID:???
★はじまるの?→ ダイヤ8

73 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/05/09(土) 18:31:14 ID:???
ダイヤ、ハート→佐門、お前も同行しろ


エドス「……佐門、お主も同行してくれんかね?」

佐門「断る理由はないし、というか断ると信頼されねぇだろ。行くよ」

アルディラ「なら、私も同行しましょう」

ファルゼン「ワカッタ。ワタシモイコウ」

エドス「ふーむ、両手に花じゃのう、佐門?
    だが気を抜かれては困るぞ。無論、それはお二方にもだがのう」


佐門「心配するなよ。気を抜いた事の方が少ないぞ、多分。
   特にここに来る前はそんな余裕、なかった気がするんだよなぁ」

アルディラ「……」

ファルゼン「……」

エドス(たしかに、そのようじゃのう)

74 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/05/09(土) 18:39:40 ID:???
レイド「では、帰宅は深夜に。翌日の朝に仕事が伸びたとでもいえば
    子供たちも納得するだろう。頼むぞ、エドス」

エドス「任された」

佐門「……そういえば、未だに俺。孤児院の子供と会ってないんだけど?」

リプレ「ごめんね……様子を見る為に離れの倉庫を掃除してそこに
    隔離させて貰ってたの。明日からはあちらに部屋を用意するわ」

佐門「うっす……それにしても召喚術か。場合によっては資料とか回収してもいいかもな。ものによっちゃ、他の奴に売れるんじゃね?」

エドス「ふむ、その視点はなかったの。だがそれはたしかだ
    何かあれば金の派閥に持ち込んでみるとするかの。気は進まんが……」


こうして、エドスを筆頭に。佐門、アルディラ、ファルゼンの4人は
近郊の荒野へと向かう事にした

    

75 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/05/09(土) 18:47:17 ID:???
先着1名様で



★who are you?→! card★


スペースを消して、★に囲まれた範囲を
まとめて書き込んで下さい。スートによって分岐します。


ダイヤ→ハヤト
ハート→トウヤ
スペード→アヤ
クラブ→ナツミ

ジョーカー→オールリンカーVS悪魔

クラブA→何者だお前は!

76 :名無しさんと創る物語:2020/05/09(土) 19:51:24 ID:???
★who are you?→ ダイヤK

77 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/05/17(日) 20:06:11 ID:???
ダイヤ→ハヤト


ハヤト「なんだ、なんなんだよ……」


多くの死体の中をハヤトは歩いていた
荒野に積みあがった死体とちりぢりと火の粉を上げる
小さな火は、周りの炭とかしたものの様子から
数時間前までは大火事だったことが想像するに容易い


そして、そんな場所に自分は居た。 【無傷】で


何かの声を聴いた気がする。誰かではない。
もっと、大きな何かの声を……

ここはどこで、自分に一体、何が起きたのか
あれは何で、なぜ自分は此処にいるのか
多くの疑問を抱きながらも、ハヤトは正気を保つために
屍の山の中を進みつづけた

78 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/05/17(日) 20:16:08 ID:???
ハヤト「誰か……誰かいないのか!」

縋るように声を張り上げた。高く、高く。
そして、時同じくしてエドスたちはその現場に到着していた。


エドス「こりゃ酷い……死体の山じゃ」

アルディラ「かなり大規模な儀式だったみたいね。魔法陣もかなり大きいわ」

ファルゼン「コレホドノオオキサナラバ。喚起の門ホドノチカラモアロウ」

アルディラ「目的があったのか……あったんでしょうね。一体……」

佐門「……サプレス」

エドス「サプレス……っちゅうのは異界だったな。確か悪魔の世界じゃったか?」

佐門「あ、あぁ、多分。そんな感じが……する」

ファルゼン「ワタシモドウカンダ」

アルディラ「ファルゼンに……佐門も言うなら確かね
      記憶は失っててもその感性までも失われてるとは思わないし……そうなると、
      召喚対象はよほど大きな存在。悪魔ね、それもかなり強大な力を持つ……悪魔」


―――魔王

79 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/05/17(日) 20:22:51 ID:???

ファルゼン「…………」


佐門「……な、なんてな。いや、なんでもねぇ。口からなんか出て…・…」


アルディラ「いえ、ありえるわ。ありうるのよ。
       この死体の数、儀式の規模の大きさ。ありうる……」


―――誰かいないのか!―――


佐門「声だ! 聞こえたな、お前ら!」

エドス「人じゃのう。まぁ、敵か味方か知らんが見捨てるのは気持ち悪いかのう」


そうして、声の方向を目指し歩を進める4人。その先にいたのは……


ハヤト「せ、先輩!?」

佐門「う、うるせぇ!! 誰が留年野郎だ! くそぉ、それを知ってるてめぇは誰だ!」

ハヤト「え、お。俺ですよ! 俺、新堂勇人! バスケ部の!」

佐門「しらん! あ、いや……知ってる様な。でも、今はしらん!」

エドス(まぁ、悪い奴じゃなさそうだし巻き込まれたか……仕方ないのう)

80 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/05/17(日) 20:25:12 ID:???
先着1名様で



★すかべんじ→! card★


スペースを消して、★に囲まれた範囲を
まとめて書き込んで下さい。スートによって分岐します。


ダイヤ、ハート→死体の中からたんまり漁った
スペード→そこそこ漁った
クラブ→なんもないやん!!

ジョーカー→全てを知る

クラブA→これが4次元ポケットちゃんですか

81 :名無しさんと創る物語:2020/05/17(日) 22:20:53 ID:???
★すかべんじ→ スペード6

82 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/05/18(月) 22:04:57 ID:???
スペード→そこそこ漁った


〜ハヤトを見つける少し前〜


エドス「ふむ、サモナイト石と焼け残った資料が少し手に入ったが
    こんなもの売れるのかのう。わしにはわからんが……」


アルディラ「まぁ、何もわからないまま売りにいけば二束三文でしょうね。
      特に金の派閥は商業的に召喚術を利用する機関だしね」

ファルゼン「道中キイタカギリ。
      サイジェントの金の派閥ハトクニソノ面がメダツ……ナゼノコル?」

エドス「故郷だから……という綺麗な理由ではないんじゃ。
    単純に言えば、資金的問題じゃのう。子供3人を抱えておるし
    わしらも学があるわけではない。外で生きていけるわけもない……」


サモナイト石に写る自分の顔を見つめるエドス。
その顔は20代という年齢以上に老いて見えた

83 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/05/18(月) 22:14:47 ID:???
佐門「でも、それも今日を境に変えられるかもしれない。
   サモナイト石は貴重だ。人工的な方法でサモナイト石を
   精製するなんてことは出来ない……希少なものには価値があるんだ」


 ―――だからこそ、争いの種にもなる


エドス「……佐門、お主」

佐門「ん? あ、あれ……? 俺、何か言った?」

アルディラ「ショックが原因の一時的な健忘が治りつつあるんでしょうね。
      エドス、私が補足するわ。彼が言った事は事実。
      サモナイト石は人工的に精製できたものはおらず、貴重よ」

ファルゼン「モットモ。裏にナガレルコトモアル。一級品の宝石トマデハイカナイ
      シカシ、ソレデモコレダケノカズガアレバジュウブンダ」

佐門「あ、うん。ということらしいしさ、交渉は俺らがやるとして
   そのかねはほぼお前らに渡すよ。だから。引っ越せばいいんじゃねぇかな」

エドス「なるほどのう……」

エドスは考えた。自分たちの事以上に、幼い子供たち。
自分の兄弟分ともいえる孤児たちの事を。彼らの事を考えれば
それが間違いなく、実現できる範囲で正しい事であるように、エドスはかんじていたのだ。

84 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/05/18(月) 22:20:16 ID:???
エドス「……そうだな、そうすることにしよう」


【フラットのメンバーが引っ越しすることを決めました】



エドス「それに、この国境は危険すぎる……そうじゃろ?」


アルディラが心中に隠している事を射抜く様に、エドスはそういった。
アルディラは一つため息を吐き出すと。


アルディラ「そうね。侵略には戦略拠点が必要だもの」

ファルゼン「戦の定石、トイウモノダナ……」


サイジェント、旧王都と聖王都の国境に存在するこの街は
恐らく、世界で一番。危険な街でもあるのだから……

85 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/05/18(月) 22:25:21 ID:???
先着1名様で



★うごめく闇→! card★


スペースを消して、★に囲まれた範囲を
まとめて書き込んで下さい。スートによって分岐します。


ダイヤハート→まだうごめているだけだった
スペード→準備は整いつつあった
クラブ→今いくよぉ〜

ジョーカー→魔剣が持ち出された

クラブA→サッカーグラウンドの建築が始まった

86 :名無しさんと創る物語:2020/05/18(月) 22:32:55 ID:???
★うごめく闇→ JOKER

87 :名無しさんと創る物語:2020/05/18(月) 22:34:27 ID:???
大事だw

88 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/05/18(月) 22:42:58 ID:???
ジョーカー→魔剣が持ち出された


それは、月が輝く満月の日だった。
旧王都を清浄化すべく、日夜レジスタンス活動に赴く
旧サモンナイトNでJOKERで綺麗なオルドレイクとなった
その男が、夜遅く。佐門の警護にあてていた彼女を呼び出した


オルドレイク「ヘイゼル。これはこの旧王都に点在する施設の場所と
       その場所の分かる限りの内部構造だ。全て暗記しておけ」

ヘイゼル「……情報を持って逃げられると面倒だとは思わない?」


オルドレイク「思わんな。私はともかく、佐門については
       それほど悪くは思っておるまい……?」

ヘイゼル「ちっ……嫌な男」


※ヘイゼルもJOKERで戦闘時に逆転された結果、
 可能性を見せられて浄化されている

89 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/05/18(月) 22:53:38 ID:???
ヘイゼル「でも、どうして急にこんな情報を?」

オルドレイク「旧王都を……否、世界というスケールでいってもいい
       この世界の深い闇には常にサプレスの悪魔が潜む
       奴らの力の恐ろしさは、時に追いつめ、時に甘言で惑わし
       しかし、それすらも一部の悪魔にとっては遊び、という事だ」


ヘイゼル「あんたか佐門が操られるって? 冗談……
     召喚師でしょ、あんたらは」

オルドレイク「それでも……油断できぬ相手である、のだよ
       現に我等は20年という規模の戦いを経てもなお……ふっ
       いや、よそう。時を省みるほど老いたつもりはないのだよ。さて」

ヘイゼル「……分かったは、覚えておけばいいんでしょ? 
     最も、それが役に立つとは……思わないんだけども……」


と、その時は思っていた。彼女も
しかし、オルドレイクの予想は正しかった。
事実、彼は操られた。佐門は魔剣を奪われ、力を失い、記憶を失ったのだ


そして、仲間すらも散り散りになり、2カ月(佐門が流れ着いた日。

瀕死のヘイゼルもまた、聖王都にたどり着いた。

90 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/05/18(月) 23:07:23 ID:???

聖王都は彼女が持っていると思われる情報の重要性を考慮し
秘術を用いた治療を行う事を決定した……



パッフェル「あの……この姿は」

メイメイ「にゃ、にゃはは……めんごめんご!
     ほら、重要な情報は握ってるのは確かだし友達にね、頼んだのよ?
     そのね、その回復の副作用っていうか……まぁ、若返ったんだし!
     まぁまぁ! いい化粧水でも使ったと思って! 」

パッフェル「美容ってレベルじゃないでしょう……ていうか、
      これじゃ下手すると気づいて貰えないわよ皆に……」


メイメイ「そこはぁ〜、あたしもフォローするからー! ねっ!
     (それにしても、サモナイトソードを振るう抜剣者と
      稀代の天才を追いつめる相手か……こりゃ、よっぽどの悪魔が
      旧王都に降臨したって事になるわねぇ……まずいんじゃない?)」


もたらされた情報により回収された碧と紅の2本の剣。
しかし、それがすでに解析済だとするならば……


メイメイ(相手はさらに強大な力を持つサモナイトソードをすでに
     いえ、可能性はあるわねぇ……鍛冶師くんは囚われたままだしぃ)

91 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/05/18(月) 23:09:08 ID:???
明滅する剣。それはまるで何かと呼び合うかのように……


【2本の魔剣を聖王国が旧王国よりうばいました】

 旧王都 × 旧王国 ◎  ※訂正

【向こう側の情報をいち早く察知できたようです】

92 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/05/18(月) 23:12:42 ID:???
★ひっこし→! card★


スペースを消して、★に囲まれた範囲を
まとめて書き込んで下さい。スートによって分岐します。


ダイヤ→サラマンダーより早かった。すでに出発
ハート→多少ごたついてはいるがなんとかなりそう
スペード→問題が起きていた
クラブ→なんか静かですねぇ……(少し危険)

ジョーカー→そんなもん、召喚獣で終わりなんだなぁ

クラブA→移動型孤児院ビークル・サイジェン・フラット

93 :名無しさんと創る物語:2020/05/18(月) 23:16:06 ID:???
★ひっこし→ ダイヤJ

94 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/05/25(月) 07:44:27 ID:???
ダイヤ→サラマンダーより早かった。すでに出発


〜数日後〜


ハヤト「あの、先輩。この状況って……」

佐門「先輩いうな、先輩と……大体、俺にはお前の記憶が……
   まぁ、知り合いって気はすんだけど……面倒だなぁ、記憶喪失って」

ハヤト「話した感じ、元の世界の一般常識とかはありますもんね」


佐門「だなぁ……自分が自分であることの核となるものってのは
   ちょっとやそっとじゃ消えないって事なのかぁ。まぁ、わからねぇわ。
   ともかく、次の休憩地点で食料とかの減り具合の確認を頼む、ほい!」


ハヤト「あ、はい。このリスト……何語?」

佐門「あ、すまん。ルビ振っとくわ……日本語で」


少し不足分こそはあったが、そのあたりは
荷や施設自体を解体し木材にすることで補填した佐門一同は
荷馬車を用意し、足場にサイジェントをたっていた

95 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/05/25(月) 07:56:03 ID:???
ガゼル「しかしなぁ、宛はあんのか?」

手綱をにぎる佐門の隣で不安な表情を浮かべながらガゼルが口を開く。

それに対して、
佐門は顔の向きも変えることなく。正面を。
その遥か先にある街にある想像の中にある街を見つめながら言った


佐門「ない。だけどさ、考えてみろって
   ろくな働き口がないサイジェントより
   少なくとも、ある程度にぎわった街。どっちが仕事がある?」

ガゼル「あー、まぁ。そりゃそうだな」

佐門「そういう事なんだよ。それに、お前に俺に。エドスに、レイドだっけ。
   男手は基本的に健康で力も強い。重宝される人材だと思うぜ」

若い者が重宝される。
それは異世界リインバウムにおいても当然の事である

96 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/05/25(月) 08:00:45 ID:???

佐門「見た目のいいリプレなんかも可能性があるし、まだ何ができるかわからない
    ハヤトだって、若い男だ。それに、素早く地盤を築ければ子供たちに教養もつけられる
    状況と人材。様々なものを加味して、やっぱベストなんだよ。今、動くのがさ」


引っ越しは通常。下見などを行い計画的にするべきだ。
しかし、背後にテロリスト扱いの危険な王国がある場所なら
やはり話は別という事になる

準備に必要な資金が出来た、不測の事態にも対応できる人材はおり
布団を敷き詰めた荷馬車ならある程度暖も取れる

だからこそ、佐門は言った。「すぐに動こう。今を変えたいなら」

異はなかった。今を変える。その言葉はフラットの者たちにとって、
待ち望み、焦がれた。希望だったのだから

■フラットのメンバーが佐門たちと共にサイジェントを出発しました

97 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/05/25(月) 08:03:41 ID:???

先着1名様で


★ひっこし〜道中〜→! card★


スペースを消して、★に囲まれた範囲を
まとめて書き込んで下さい。スートによって分岐します。


ダイヤ→誰や君は
ハート→謎の美少女(自称)小説家が合流する
スペード→問題が起きる
クラブ→特になし! すこしはなんかおきてから到着しろ!

ジョーカー→???

98 :名無しさんと創る物語:2020/05/25(月) 20:11:41 ID:???
★ひっこし〜道中〜→ クラブ7

99 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/05/30(土) 19:17:26 ID:???
〜聖王都ゼラム〜


佐門「なるほど……んじゃ、店とかは慎重に選ばないとダメなんですね?」

門番「あぁ、市場じゃ普通のものを扱ったりする店も多いが所高値なものを取り揃えたりしてるところも多い
    そういう店が所狭しと並びたってるってわけだ。しかも相手はやりての商人だ。一度盛ったら逃げられないぜ」

佐門「はは、ツケとかにされてでも払わされそうで怖いなぁ。それじゃ、ありがとうございます」

門番「おう、孤児院総出で引っ越しとは大変だろうが此処ならなんとかなる! 頑張れよ」


門番に手を降り、街の中へと入っていく。
此処は聖王国の中心城都。蒼の派閥の総本部が存在するその名もずばり、聖王都ゼラム。首都だ。

活動の拠点として、漁業などがある交易都市ファナンも候補として挙げられたが
それに対してはリプレがNOを出した。


―――子供たちには、いろんな可能性を上げたいから


王都なら、それが出来る。苦しくても、大変でも
自分たちより年下の3人の子供たちの未来は広く澄み渡って居るべきだ。
母親役を長年務めていた、リプレの心からの思いだった。

これに対しては佐門が異を唱えたが

ガゼル「そっか……じゃ、仕方ねぇな。わりぃ、頼むよ」

誠実に頭を下げられて頼まれれば、佐門はうなずくしかなかった

100 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/05/30(土) 19:34:57 ID:???
ハヤト「先輩、先輩」

佐門「なんですかぁ!!」

ハヤト「キレ君に怒らないでくださいって! 大体、いつもそう呼んでたじゃないですか」

佐門「畜生。そんな気もするしそれでいいわ……で、ハヤトくん。何かね」

ハヤト「人が増えてるんで、こう。一応挨拶はしたけどさらっと、さらっと。どういう人が教えてください」

佐門「しょうがねぇなぁ……いいか?」カキカキ


フラット組

レイド:騎士にちかい恰好をした黒髪の剣士。リーダー。冷静沈着

エドス:わし、と話す半裸の男。じじくさいが比較的温厚

リプレ:赤髪のみつあみ少女。皆の母親役。優しい(オレ以外)

ガゼル:お前の隣で寝てるこれ。短髪で野生的。
    かつ直情的。だが、一番話が分かる

アルバ:わんぱく坊やらしい、あったことない

フィズ:耳年魔で活発な短い緑髪の女の子

ラミ:金髪の大人しい女の子

101 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/05/30(土) 19:40:36 ID:???
佐門「で、後は……」


アルディラ:ロングヘアーメガネ美女。半分機械の人らしい。俺の知り合いっぽい

ファルゼン:鎧の騎士。めっちゃかたこと。俺の知り合いぽい


佐門「で、俺と同輩? っぽいお前とで全員。
    因みに子供とは会ったことない。危険人物扱いだったんだ、最近まで」

ハヤト「相変わらず変な事になってますね。んで、先輩……一番聞きたいのはあの
    やっぱ、元の世界じゃないですよね? いや、説明は受けてるんですけど……」

佐門「……あぁ、そうだ」


ハヤト「そう、すか……」


そういうとハヤトは目をつぶり、ぴしゃっと頬をうつと


ハヤト「うし! 分かりました! そういう事と納得します、とりあえず!
    元の世界に戻る事をとりあえずの目標にして、目の前に集中する!」


佐門(ふーん、やるじゃん。強い心を持ってるな、お前。
   まぁ、出来れば協力してあげたいところだがまずは身辺を固めないとな……さて)


佐門「どうすっかなー」

102 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/05/30(土) 19:46:54 ID:???

小さく呟いた言葉は、佐門の不安な内心を如実に表していた

お金もあった、敵意を払いのけるだけの力もあった。

だが、立場と居場所は信頼でのみ築ける。


新天地に降り立ったばかりの今の彼らに、それはまだ。存在していなかった……   


1 話 【終】

103 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/05/30(土) 19:48:58 ID:???


先着1名様で


★夜会話〜→! card★


スペースを消して、★に囲まれた範囲を
まとめて書き込んで下さい。数字によって分岐します。


1,7:レイド

2,8:エドス

3,9:リプレ

4,10:ガゼル

5,11:アルバ、フィズ、ラミ

6,12:ファルゼン、アルディラ

13:ハヤト

JOKER:?

クラブA:チェンソーの悪魔

104 :名無しさんと創る物語:2020/05/30(土) 20:01:49 ID:???
★夜会話〜→ ダイヤ2

105 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/06/07(日) 19:57:15 ID:???
>エドス



エドス「記憶は、どの程度戻っておるんじゃ?」

宿屋で同室となったエドスが呼び声の書をめくる佐門に声をかける
佐門はうーんと唸りながら本を閉じると手を握り、開いていく。

1つ、2つ、3つ。4つ。

佐門「別の世界から来たって事。自分の性別とか年齢とカそういう事。
    召喚術の基本的な事と、後は、こいつのことぐらい」


エドス「呼び声の書、であったかの?」

佐門「あぁ、俺と盟約を結んだものだけを呼び出せる。そういうものだな」

エドス「ふむ……普通の召喚術とは違うのじゃな」

佐門「召喚術はまぁ、強制力ってのがやっぱあるからな
    俺の技は双方の合意の元に行われるっていう感じ」


エドス「そう聞いていると、召喚術はまるで奴隷制度のようじゃのう……」

佐門「あー……うん。部分的にはそうかもな
    でも、全部が全部そういう事ではないと思うぜ」

エドス「確かにの。そういう技であっても信頼関係が絶対ない
    とはいいきらんさ。ただ、多くはない。と思うのだ。ワシはな」

106 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/06/07(日) 20:06:40 ID:???

エドス「少なくとも、リインバウムには虐げる者と虐げられる者がいる
    幸福の天秤は傾いておるとはおもう。いや、それは間違いなかろう」

佐門「……そうだな。こうして一先ず、先がない場所から出て気はした
   でも何もかも上手くいくかと聞かれれば違うしな。出発点にすぎねぇよな」

エドス「そうじゃの。まさに、ここからじゃ。しかし……いや、すまん。なんでもない」

佐門「?」


エドス(しかし、わしらだけではその出発点にすらこれなかった
    そんなものすらないと目を瞑っていた。だから、此処までこれた
    そういう意味では感謝しておるのじゃ。だから……)


―――わしらはもう、自分たちが弱者だとは思わん。口にもせん


エドス「やるだけやってみるとしよう。死ぬまでの。すまんが、協力して貰うぞ」

佐門「いいさ、乗りかかった船だ。ただし、すぐに沈没するんじゃねぇぞ」

エドス「いいおるわ。当たり前じゃ蝋。沈めば、皆。死ぬしかないんじゃしな!」

佐門「縁起でもねぇ!」



縁起でもねぇが、やる気だけは十分みたいだな。安心したぜ

107 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/06/07(日) 20:13:21 ID:???
>エドスが友好的人物になった


〜make more money〜  もっとお金を稼ぐのよ!


リプレ「お金がありません」

ガゼル「チビ共が寝てる早朝に集めたらなんだと思ったら
    ふわ……知ってるぜ、そんなん。寝るわ」

リプレ「お?」

ガゼル「いやぁ、金がないなんて大変だな。おい! なぁ、佐門!」

佐門「なんで俺に振るんだよ……まぁ、でも事実だな
   住む場所も決まってねぇし」

エドス「宿に泊まり続けるわけにもいかんしのう」

レイド「そうだな。まずは住み込みにするにしても
    居場所を確保するのが先決だろう。リプレ、あと何日止まれる?」

リプレ「うん……3日ぐらいかな」

佐門「短い……短くない?」

ハヤト「現実世界で3日止まると安ホテルじゃなけりゃ7、8000円っすよ」

佐門「あ、そっか。んじゃ結構あるな……」

レイド「だが数日で消えるのは確かだな。さて……」

108 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/06/07(日) 20:16:14 ID:???

佐門(でも、現実世界、か。ハヤトはまだ少し、此処が夢かも
    そういう事に期待してる部分があるんだろうな……)



先着1名様で


★金! 金! 金!→! card★


スペースを消して、★に囲まれた範囲を
まとめて書き込んで下さい。スートによって分岐します。


ダイヤ→佐門の隠し財産を使うわ
ハート→この辺にぃ、幽霊屋敷ぃ。あるそうっすよ
スペード、クラブ→探せ!! 家を!!

ジョーカー→???

109 :名無しさんと創る物語:2020/06/07(日) 20:26:04 ID:???
★金! 金! 金!→ スペード7

110 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/06/16(火) 18:31:39 ID:???
スペード、クラブ→探せ!! 家を!!

佐門「宿賃というだけ考えれば1カ月分程度はある
    だが目的が観光ではなく永住だ。だからこそ家がいる」

ガゼル「うーん……いや、だがよ。厳密にはどうすりゃいいんだ?」

レイド「現実的に考えれば家は買うよりは借りる、だろうな。
    どんな場所にしろ、家はある意味永住権のようなもの。値段は張る」


エドス「じゃな。昼の家探しはリプレに。夕方からはワシたちで回るとするか」

リプレ「分かったわ。でも、子供たちはじっとしていられるかしら……」

佐門「いや、ムリだな。子供は1秒休んだら10秒走る。そういうもんだ」

アルディラ「貴方がいうと妙な説得があるのよね」

ファルゼン「ソウダナ」


佐門「なん……だと……?」


こうして、家探しを始める事になったのだ

111 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/06/16(火) 18:40:27 ID:???
しかし……


佐門「金! 金! 金!! 騎士として恥ずかしくないのか!!」

ガゼル「いや、騎士じゃねぇし当然なんじゃね?」

裕福な土地であればあるほど高い。それは当然の定理であった

エドス「まぁ、ある意味わかっていた結果じゃの。
    だが、現地にきて確認出来る事もあろう」

レイド「その通りだ。少なくとも、難しいという事は分かった
    だが子供たちの事を考えて日の当たる場所で生きていく事を決めた以上
    難しくても、やりとおさねばならん。それもまた、事実なのだ。そうだろう?」

佐門「あ、はい……レイドってなんだ、もしかして元騎士だったりする?」

ガゼル「あぁ。本人も気にしてはいねぇだろうが、一応謝っておけよ」

佐門「うっす! しかし、先行きが早々怪しくなってるなぁ……と、なると」

112 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/06/16(火) 18:46:25 ID:???
先着1名様で


★私にいい考えがある! card★


スペースを消して、★に囲まれた範囲を
まとめて書き込んで下さい。スートによって分岐します。


ダイヤ→召喚術の伝手をたどってみるかぁ
ハート→港街ファナンに
スペード、クラブ→しらみつぶしにいくぞ! ※危険

ジョーカー→やると決めた時、すでに俺の行動は終わっている

113 :名無しさんと創る物語:2020/06/16(火) 20:17:24 ID:???
★私にいい考えがある クラブ10

114 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/06/25(木) 16:29:46 ID:???
スペード、クラブ→しらみつぶしにいくぞ! ※危険




佐門「しかし手段を考える時間もコネもない
   なら、やはり物量戦で行くしかない……」

ハヤト「先輩! それしっぱしたら終わりな奴ですよ!!」


佐門「失敗しなきゃいいんだ。可能性は気合と勇気で補え!!
  

ハヤト「無茶だって言ってる!!」


佐門「知ってる!!!!」

115 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/06/25(木) 16:33:16 ID:???
先着1名様で


★佐門:  2

 フラット:! dice

 ラスちゃん:! dice★


スペースを消して、★に囲まれた範囲を
まとめて書き込んで下さい。ダイスによって分岐します。


いずれかが3以上:家が見つかった

いずれも3以下:(エンディング)工事完了です

116 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/06/25(木) 16:34:30 ID:???
先着1名様で


★佐門:! dice

 フラット:! dice

 ラスちゃん:! dice★


スペースを消して、★に囲まれた範囲を
まとめて書き込んで下さい。ダイスによって分岐します。


いずれかが3以上:家が見つかった

いずれも3以下:(エンディング)工事完了です

117 :名無しさんと創る物語:2020/06/25(木) 19:12:34 ID:???
★佐門: 6

 フラット: 3

 ラスちゃん: 3

118 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/07/07(火) 18:04:20 ID:???
>★佐門: 6  クリティカル

 フラット: 3

 ラスちゃん: 3 ★




ガゼル「なんとかなったな……」

エドス「まぁ、期日までにお金を払えるかじゃがの」

レイド「冗談でもやめてくれ。しっかり計算した上で挑んだんだ。
    値上げされでもしたらびた一文払えないんだ」

リプレ「一応、結構値下げして貰ったから少しだけ余裕はあるけどそれでもきついわ」

ガゼル「おい、まじか。うちの母ちゃんは何時、そんな交渉してたんだ」

レイド「そういえば5分ほど出てくるのが遅かったな」

エドス「うーむ、女性はおそろしいのう。さて、佐門はどうなっているのか……」


フラットの面々の成果は上々とはいえないが
なんとか首一枚を繋げる事に成功した、という意味では優秀な結果だった。
そして、その少し前。佐門とハヤトは2人で街に繰り出していた……

119 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/07/07(火) 18:12:56 ID:???

ハヤト「……先輩、まじで見つかるもんですね」

佐門「いや、俺も正直うまくいくとは……二人とも結構高いサプレスの
    適性を持ってる感じだからさ。強い力を持つ者同士が傍に居れば増幅現象が起きるかもってさ」

機界に特に高い適性を持つ佐門は霊界にも高い適性を持っている
もっとも、今は盟約を結んだ対象にのみ行使される特殊な召喚術であるため、
その属性の有無はさほど意味がない。

合体召喚術という部類の技がある。いわゆる高い適性を持つ同士が
同属性の召喚を行使するものだが、高い威力を発揮する。部分的にしか思い出せなかったが
その存在を思い出した佐門はハヤトをつれだした。

2人が揃えば、霊界の力を探知するセンスがより研ぎ澄まされるのでは
という雑な理論だったのだが2人の相性もあり意外とうまくいった。


さて、そんなコンビが探していたもの。それは……


ハヤト「本当に見つかるとは、事故物件……」


所謂、幽霊屋敷というものであった。

120 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/07/07(火) 18:27:17 ID:???
ハヤト「一応、話によると蒼の派閥預かり、って事にはなってるみたいですけど」

佐門「まぁ、元の世界ではともかくこっちじゃ幽霊が実在するからな
    そうなれば、当然。管理するのはそれ専門の所になるだろ」

ハヤト「え、まじで存在するんですか?」

佐門「妖怪もいる。でもまぁ、その辺は前回説明した四界の別世界の別種族だ
    ややこしいが幽霊と妖怪じゃ世界の枠組みが違う。覚えとけよ」

ハヤト「覚えておきますけど、そこまで覚えてて記憶がまだ抜けてるんですか?」


怪訝な顔をして、そういったハヤト
佐門はうーん、と少し悩んだ後に

佐門「不思議な事に、そうなんだよなぁ……」

と、返した。


佐門「まぁ、話は後でつけるさ。いまだに手つかずって事は
    どうにもできてないって事だ。まぁ、話は今からつけてくる。
    駄目でも無理でも夕方には戻る。このことを皆に報告してきてくれ」

ハヤト「……無理濃厚な気がする」

佐門「俺もね、そう思う!!!」

しかし、その考えはあっさり覆された
蒼の派閥は彼らにその場所で済むことを許可したのだった

121 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/07/07(火) 18:33:08 ID:???
先着1名様で


★蒼の思惑! card★


スペースを消して、★に囲まれた範囲を
まとめて書き込んで下さい。スートによって分岐します。


ダイヤ→∇あの場所を、ただで寄越すんだ
ハート→友好的協力関係を結びたい。そして、金の派閥からの圧が凄い
スペード、クラブ→表面上はともかく、どこか不穏な気配を感じる

ジョーカー→???

122 :名無しさんと創る物語:2020/07/07(火) 22:28:43 ID:???
★蒼の思惑 クラブ5

123 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/07/20(月) 18:17:35 ID:???
★蒼の思惑 クラブ5 ★

スペード、クラブ→表面上はともかく、どこか不穏な気配を感じる


エクス「それで、どうしましたか?」


金色の髪の少年は穏やかな口調でそう目の前の初老の男性に言った。
男性は明らかに年下の彼にどこか、媚びる様な笑顔を浮かべると「ええ、ええ」とうなずいた


フリップ「エクス総帥のお言いつけの通り、お渡ししました。
     しかしいささかスムーズにいきすぎて怪訝な顔はしておりましたが」

エクス「構いません。恩を売られた、ぐらいはわかっていらっしゃるでしょう
    少なくとも、これで僕が訪れても追い返されることはありません」

フリップ「……エクス様を追い返すと? 蒼の派閥の総帥を?」

エクス「話に聞いた限り、彼は穏便にすませてようと
    表面上はこびへつらうかもしれませんが魂は売りませんよ」


―――たとえ記憶を失おうとも、悪に転ぶことはないでしょう


フリップ「おぉ、それはそれは。正義に燃ゆる男という訳ですか
     蒼の派閥の理念にも、えぇ。沿った男でございます。よいご縁だ!」


フリップは怖かった。彼にそう言ったエクスの眼は「お前と違って」と言われた気がしたからだ

124 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/07/20(月) 18:30:57 ID:???

フリップ(だが、老いず強大な魔力を持とうと総帥とて人間なのだ。
     全ては見すかせる訳ではあるまい……そうだ、そうに違いない……
     必要なのだ! この地位と、権力を。高みに昇るには金が! そうだ、佐門を利用して)

エクス「あぁ、そうそう。彼女は……佐門さんに付ける事にしました。
    ぼくの用事がない時以外は、という事ですが……構いませんね?」


フリップ「あの密偵を? また物好きでございますなぁ
     分かりました。給仕として派遣した、という事にしましょう(ちっ、聡いなやはり)」

エクス「えぇ、お願いします。ついでにもう一つ貸しで貸し2つと解釈してくれると
    助かるのですが。彼の力は振るわないにこしたことはありませんが抑止力にはなるので」

フリップ「な、なるほど(抜剣者(セイヴァー)の力はそれほどと? 何者なのだ……だが使えるかもしれん)」


そして、深夜。派閥より文を乗せた早馬が出た……


>佐門が家を得た

>蒼の派閥のフリップが何者かに接触を図った

>佐門の家に給仕が後日、到着する

125 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/07/20(月) 18:34:37 ID:???
先着1名様で


★夜の旅人! card★


スペースを消して、★に囲まれた範囲を
まとめて書き込んで下さい。スートによって分岐します。


ダイヤ、ハート→何か感じる
スペード、クラブ→特に何も感じることなく熟睡した(翌日の運動的行動に+判定)

ジョーカー→???
クラブA→謎の夢

126 :名無しさんと創る物語:2020/07/20(月) 20:26:06 ID:???
★夜の旅人 クラブ2

127 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/08/03(月) 17:46:27 ID:???

スペード、クラブ→特に何も感じることなく熟睡した(翌日の運動的行動に+判定)


ファルゼン「悪霊の件ハ一段落ツイタ」

佐門「え、俺が寝ている間に? すげぇ仕事できるなファルゼン」

ファルゼン「……」

佐門「分かるぞぉ、照れてるなぁ〜! まぁ、でもよくやってくれた。
    俺も久しぶりによく眠れて絶好調だ。100人だって相手にできそうだぜ」

ファルゼン「冗談ノツモリダロウガ……事実、相手ニシテイタゾ」

佐門「えぇ……まじかよぉ。どんだけ恨まれてるんだ。まぁ、ともかく……
    この後はどうするかだな。蒼の派閥だってなんか思惑があるだろうし……ま、でもまずは」

ファルゼン「金カ」

佐門「あぁ」

シェアハウスに浮かれる暇もないぜ、とため息をこぼしながら
椅子にこしかけるとノートを開く。そして、赤い文字が記された場所をトントンと叩いた


佐門「会計に強い奴がいて助かるな、全く。リプレママの話じゃ
    家が手に入ろうと生活が厳しいのは事実だ。俺の記憶が戻れば……アテ、あんのかな」

ファルゼン「金持ちとは知り合いダ……アァ、知り合い以上カモシレヌナ」

佐門「意味深にいうのやめてくれますぅ! さて……でも、どうするか」

128 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/08/03(月) 17:49:23 ID:???
先着1名様で


★宿蟻金無し記憶なし! card★


スペースを消して、★に囲まれた範囲を
まとめて書き込んで下さい。スートによって分岐します。


ダイヤ→その知り合いに金を借りに行く
ハート→真面目に働こう。バウンティハンターとしてな(まじめとは)
スペード→しばらくは肉体労働で行く
クラブ→悪徳金持ちを襲撃するか(危険)

ジョーカー→???

129 :名無しさんと創る物語:2020/08/03(月) 20:33:28 ID:???
★宿蟻金無し記憶なし クラブ9

130 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/08/15(土) 18:48:05 ID:???
暑すぎてクーラーが効く日があんまない。しぬぅ!

クラブ→悪徳金持ちを襲撃するか(危険)



佐門「よし、悪徳金持ちを襲撃するぞ!!」

ハヤト「またこの人は突拍子もない事を!」


元よりこの男。生粋の変人である。脳みその悪さだけではない、
運の悪さを重ね持ち、そのせいで繰り返した留年。だが、それに安心した教師もいた

「まだあの変人を世に解き放たずに済む」 「犠牲になるのは我々だけで十分だ」
など語られる高校生とはある意味、伝説である。

バスケットボールでサッカーしてみたらどうなるだろうとか
バレーボールでバスケしようとか、その辺はまだ可愛いもの。
そんな変人が追放されないのは毒も使い方次第では薬。

良い効能の方が”わずかに”上 というだけであった。
果たして今回はどうなるのか。それは神の味噌汁

131 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/08/15(土) 18:50:36 ID:???
先着1名様で


★佐門: 4

 突如乱入してきた仮面文豪家: 3

 ラスちゃん: 2


スペースを消して、★に囲まれた範囲を
まとめて書き込んで下さい。ダイスによって分岐します。


いずれかが3以上:悪徳金持ちを襲撃する

いずれも3以下:(BADエンディング)工事完了です

132 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/08/15(土) 18:52:15 ID:???
先着1名様で


★佐門:! dice

 突如乱入してきた仮面文豪家: 2

 ラスちゃん:! dice★


スペースを消して、★に囲まれた範囲を
まとめて書き込んで下さい。ダイスによって分岐します。


いずれかが3以上:悪徳金持ちを襲撃する

いずれも3以下:(BADエンディング)工事完了です

133 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/08/15(土) 18:54:24 ID:???
先着1名様で


★佐門:! dice

 突如乱入してきた仮面文豪家:! dice

 ラスちゃん:! dice★


スペースを消して、★に囲まれた範囲を
まとめて書き込んで下さい。ダイスによって分岐します。


いずれかが3以上:悪徳金持ちを襲撃する

いずれも3以下:(BADエンディング)工事完了です

134 :名無しさんと創る物語:2020/08/15(土) 19:25:41 ID:???
★佐門: 4

 突如乱入してきた仮面文豪家: 3

 ラスちゃん: 5

135 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/08/16(日) 09:06:45 ID:???

>一先ず成功


〜深夜遅く〜

ハヤト「全く、俺は衛兵の巡回の見張りしかしませんからね。それで先輩、宛は?」

佐門「うぅぅ!」

ハヤト「せ、先輩! まさか1から10までいきあたりばったりで!!」

佐門「ああああああ!! すいません! 俺、駄目なんです!!」


―――決め台詞が思いつかなくて!

ハヤト「…………?」


佐門「対象も地道に足で情報を探して完璧に決めたんです
    侵入ルートも狙いも、でも、でも、俺……駄目なんです! 怪盗なんてしたことないから!」

ハヤト「いや、そこまで決めてるなら別に……まぁ、やってることはやばいですけど
    悪徳金持ちなら、ある程度は自業自得というか、俺も生活かかってるんで言葉を飲み込んで……」

佐門「ばかやろぉーーーーーーーーーーーー!!」ドゴォ!


ハヤト「ぐばっ!!」

殴られながらこの世の理不尽を感じたハヤトであった

136 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/08/16(日) 09:16:00 ID:???

佐門「決め台詞がない怪盗なんてただの泥棒だ!」

ハヤト「いや、相手が悪党だろうと泥棒……」

佐門「うぅ……このままじゃ相手の金庫を空にするだけだよぉ……
    9割半ぐらいは騙された奴らに返すとして、俺達に手元に残る金は……何のために残るんだ!」

ハヤト「俺らの生活の為、じゃないですかね」

佐門「俺らの金にするためにも決め台詞が必要なんだ!!」

ハヤト「えぇ……(変な所で変な所に拘るのはやっぱ先輩だなぁ)」

―――話は聞かせて貰いましたわ”!

佐門「何奴!!」

月夜をバックに噴水……の上には上手く乗れなかったので
円形のふちにすくっと起つのはオレンジがかった長い茶髪。そして、目元だけを隠すメガネは正義の印。
彼女の名は……

アリー(アリーゼ)「文豪怪盗アリー! お呼びにこたえてただいま参上!」

ハヤト「……先輩の知り合いですか? 呼んだんですか?」

佐門「いや、呼んではいない。だがきっと、魂が引き合ったんだ……ふっ」

アリー「ふっ……えぇ、そうですね」

ハヤトはなぜか取り残された様な寂しさを覚えたがよくよく考えると取り残された方が良い事に気づいた

137 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/08/16(日) 09:24:43 ID:???
何より……

ハヤト(メガネって隠れてないじゃん……)

アリー(ふっ……仮面ってよくよく考えると視力の悪い私とは相性が最悪でした
    でもこの異世界から流れて来たといわれる美人捜査官メガネによって正体は隠せました!)

佐門(よくよく考えると、あのメガネ。正体隠す要素0だな)


ばれなかったのは、単に暗かったからであった。


佐門「天に月!」

アリー「地に人!……あ、はい貴方も。これカンペです。あと仮面」

ハヤト「え、あ、はい……悪に勝るわ真なる正義……あれ、巻き込まれてる……?」

佐門「我等、3人。召喚怪盗サモン3!」


でも、月明かりの下で口上をやってしまったのでしぬほど追われた


>悪徳金持ちを襲撃して生活費を得た

>召喚怪盗サモン3の評判が上がった

138 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/08/16(日) 09:28:37 ID:???

先着1名様で


★無駄に無駄な知名度! card★


スペースを消して、★に囲まれた範囲を
まとめて書き込んで下さい。スートによって分岐します。


ダイヤ→アイツか……(数名、気づく)
ハート→アノ人ね……
スペード→暇な市民にネタを提供しただけだった
クラブ→サモン3の食玩が発売した

ジョーカー→???

139 :名無しさんと創る物語:2020/08/16(日) 10:06:46 ID:???
★無駄に無駄な知名度 ハート6

140 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/08/29(土) 18:20:13 ID:???
ハート→アノ人ね……

???「死んだと思っていたけど生きていたのね。いえ、違うわ……
     生きていると信じていたけど不安だった、かしら……」



※どこかの誰かに存在が知れたようですが味方です(味方とは言っていない)





〜1日後〜


リプレ「怪盗ごっこは禁止!!!」

2人「はい」

ハヤト「はい……(もうずっと巻き込まれるんだろうなぁ)」


生活費は潤い、人々は救われたが
手段が手段なので怒られた。

141 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/08/29(土) 18:26:32 ID:???


〜リビング〜


ガゼル「で、そっちの頭がやばそうな人は」

アリー「アリーです」

佐門「アリーだそうだぞ」

ガゼル「い、いや……そういう事じゃなくてだな」

ハヤト「勘弁してほしい……先輩はこういう人なんだ
    疑いはするけど本人が喋らない事はあんまり無理に聞き出さないんだ」

ガゼル「あー、つまりだ。何もしらねぇ。そうだな?」

ハヤト「あぁ、何も知らないけど名前と悪い奴じゃないのはわかったし、いいや……
    っていう言葉が今の一言に多分、ガンガン圧縮されてる……だと思う」

ガゼル「隙がないんだか、あるんだが……わからねぇ奴だな、本当
     でもまぁ、手綱が握れるお前が来て助かったぜ……んでだ。生活費の問題は解決したが」

ハヤト「根本的問題である安定した収入は解決してないよな
     一先ず1年ぐらいは大丈夫だけどそれも切り詰めて、だよな?」

ガゼル「あぁ、そうなる。切り詰めるのはなれちゃいるが、
     チビ共も街にきて浮かれてんだ。それを台無しにしたくねぇ……でだ」


―――お前ら、なんかないのか? 得意分野とかよ

142 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/08/29(土) 18:33:58 ID:???

ハヤトはうーん、という顔を浮かべると


ハヤト「俺の知る限り、先輩は普通だったと思う。言動以外は。俺もスポーツぐらいだしなぁ。アリーさんは?」


アリー「私はただの元怪盗なので(本当は作家ですが……バレるわけには)」 ※奇跡的にバレてない


ガゼル「だよなぁ。どこにいっても金ってのは俺達をひりつかせやがるぜ……」


佐門「まぁ、使われる側のままだと子供の孤児3人をまともに育てて
    大人数で暮らしていくってのは難しいよな。金の流れを作り出す側にならねぇと」

ハヤト「急に真面目に戻らないでくださいよ。アクセルとブレーキどこについてるんですか」

佐門「俺はAT車だからよ……」

ハヤト「(戦車とかの間違いじゃないかなぁ)あ、はい」

佐門「間。ねぇ、なんかすごい間がながかった!」


ガゼル「で、具体的にはどうすればいいんだ?」

アリー「お店ですかね。本人のお店があるっていうのは
    結構なステイタスだと思います。少なくとも馬鹿にはできないかと」


ガゼル「あー、なるほどな……で、現状の俺らの手札で出来る事は……」

143 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/08/29(土) 18:37:44 ID:???
先着1名様で


★俺達のお店!! card
       ! dice★


スペースを消して、★に囲まれた範囲を
まとめて書き込んで下さい。スートによって分岐します。


ダイヤ→劇団内藤……?
ハート→宿屋……?
スペード、クラブ→宿屋

ジョーカーorダイス5以上→バンドを組もうチーム名は……

144 :名無しさんと創る物語:2020/08/29(土) 22:36:18 ID:???
★俺達のお店! スペード9
        1

145 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/09/09(水) 18:44:43 ID:???
★俺達のお店! スペード9
        1 ★

>スペード、クラブ→宿屋


佐門「宿屋かな……通行の多い、王都。部屋を持て余すほどの屋敷とくればな」


ガゼル「だがよぉ。ここは結構、入口からも離れてるぜ?」

ハヤト「んー、いや。そこは問題にならないんじゃないか?」

ガゼル「あん?」

怪訝な顔をするガゼル。佐門も「?」という表情を浮かべている中

何かに気づいた様にエドスとレイドだけは「なるほど……」とうなずいた。

リプレも浮かんだことはあるが自身はない様で答え合わせを求める様に

リプレ「ごめんね、ハヤトくん。どういう事?」

と、続けた

146 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/09/09(水) 18:52:36 ID:???

ハヤト「俺の世界じゃ、お金や立地もそうだけど一番は口コミ……
     要するに対応がいいとか、料理が上手いとか布団がよくてよく寝れたとか
     そういう【宿の質】って奴を人から人へ繋がってたんだ。だからさ」

佐門「なるほど、世界は違っても人間である以上。その辺は変わらないか
    サービスの質。そして、満足すればそいつは別の人間に宣伝してくれる筈、か」

ハヤト「ええ、俺もいくつか部活の仲間と行く予定だった場所が携帯に……」

佐門「けい…・・たい……?」

ハヤト「こんなもの日常の範疇でしょ! なんで忘れてるんですか!」ゆさゆさ

佐門「ワカラナイ。オレ、悪くない」ガクガク


ガゼル「ま、まぁともかく。満足させりゃいいって事だろ。料理はまぁ、大丈夫だな
     案内人もエドスとレイドで十分だろ。顔はいいしな」

エドス「ははっ! 褒められるとうれしいのう。だがそれを言うならレイドだけじゃなくお前も悪くないぞ」

ガゼル「は、冗談はよせよ。他人の世話なんてごめんだ。なら、雑用をするぜ俺はよ」

リプレ「そう、私も悪くはないかと思うんだけど」

ガゼル「! ……い、いや、俺は……ど、どうすっかな」


佐門(分かりやす……)

ハヤト(分かりやすいな……)

147 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/09/09(水) 19:05:49 ID:???

佐門「でもさ、男性じゃなく女性の案内人……
    ていうか中居さん? まぁ、そういうのいるんじゃないか。リプレは厨房だしな」

ハヤト「ローテで回すにしても3人は欲しいな……リプレを抜いて今、2人か」

アリー(あれ、私。察そうと退散するつもりが巻き込まれてる?」

アルディラ「え、3人いるじゃない?」

佐門「は? 厨房がメインのリプレを抜いて……アリー、アルディラ……」

アルディラ「この子がいるから3人よ?」ピッ

ファルゼン「…………」

佐門「!?」

アルディラ「まぁ、夜限定だけどね。クノンがいたら医療のサービスも開設できたんだけど
      ……まぁ、私も専門ではないけど多少は対応できるわ。これで問題はないわね」

佐門「はい」

ハヤト「驚きすぎて口数が減ってる……」

ガゼル「俺も驚いたわ……鎧の大男かと」

エドス、レイド「あぁ(うむ)」

リプレ、アリー(分かってたけど、なんとなく……でも雰囲気的にだまッとこ)

148 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/09/09(水) 19:11:23 ID:???

>宿屋が開かれることになりました


ハヤト「あ、そうだ(唐突)。一番元気そうだし、変人ぷりで目立つし宣伝してきてくださいよぉ」

佐門「変人で目立つってお前」

リプレ「え、えーと……」

ガゼル「あぁ、そうだな。適任だ。お前いってこい」

佐門「ひでぇ扱いだ!!」



先着1名様で


★宣伝!! card★


スペースを消して、★に囲まれた範囲を
まとめて書き込んで下さい。スートによって分岐します。


ダイヤ→謎の金持ちが引っかかる
ハート→変人ぷりで宣伝した
スペード→いたって普通の宣伝。次へ
クラブ→はー、つっかえ!! やめたら、この仕事!

ジョーカー→傾奇者が釣れた

149 :名無しさんと創る物語:2020/09/09(水) 21:42:56 ID:???
★宣伝! ハート4

150 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/09/20(日) 07:28:14 ID:???
>変人ぶりで宣伝した


それは、突然の遭遇だった。


商人「いやぁ、商談が長引いてしまった。今日はとまりだぞ息子よ……息子、どうした?」

息子「お父さん……あれ……何……?」

商人「おぉ? おお……あれはなぁ、あれは……何……?」


佐門「…………ラッパーです」


そこには緑色の皮膚をした河童の衣装をまとった人物が居た

151 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/09/20(日) 07:33:21 ID:???


佐門「本当は歌って踊って宣伝がしたかった……
    でも異世界だから! 異世界だからラッパーの概念がなくて、河童しかなくて! 衣装もこれしか! うぅ……」

商人「あ、はい」

息子「すげー! この衣装。ぶよぶよする!」グイグイ

佐門「はっはっはっ。これこれ、坊や。借りものだからやめなさい」

息子「すげーーー!」グイグイ


佐門「オラァアアアアアー!!」

息子「モガゴォオオー」

商人「てめーーー! なにを息子の口に詰め込みやがった!!」

佐門「フォフォフォ……」

152 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/09/20(日) 07:41:16 ID:???
佐門「きゅうりです」

商人「なんだ、野菜か……」

息子「ボリボリ……みずみずしくそれでいて青臭くない。果肉は固く、歯ごたえがあり食べ甲斐がある
   これはいいきゅうりですね。加工済みの漬物などが食べたい所ですが生でも十分食べる事ができる美味しさです」クイッ


佐門「!!!(な、なんて野郎だ……こいつ、子供の癖にきゅうりに動じねぇ! しかも正しく評価している!) 何者だ!」


息子「ただの野菜好きの商人の息子ですよ……それで、他の野菜も期待していいのでしょうか?」クイッ


佐門「当然だ…・…うちは自家栽培じゃなく仕入れ先もいいぜ……来な……うちの宿に」

息子「父上。こちらにお邪魔しましょう」クイッ

商人「父上!?」


こうしてこの出来義とをきっかけに知名度は少しずつだが広まっていく事になる……


>宿の知名度が少し上がった

★☆☆☆☆

153 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/09/20(日) 07:52:52 ID:???

宣伝はそれからもしばしば続いた。

といっても佐門も毎回、そんな小芝居をするわけでもなく、その辺は気まぐれだった
どちらかというと普通に宣伝する事の方が多い。ビラを配ったり、酒場で旅人に声をかけたり

元々、きさくな人物だったので声を賭ける事自体に抵抗はなかった。
ただ、声をかけたはいいが雑談の方が長くなりがちなのは問題だったが充実感はあった

平和の中に在る事が楽しかったのかもしれない。戦いをしている時より、ずっと楽しい
そう思うのは、戦いをしていたことがある種、【日常】と化していた故なのかもしれない。


人は日常に退屈し、非日常に喜びを見出す存在だから……


―――俺はきっと、思い出したくないんだ。戦いの記憶を


自分を探してくれていた人間がいるのに身勝手だとも感じる

だが、楽しい今を棄ててまで取り戻す価値があるのか、佐門にはわからなかった


そして、ある日

154 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/09/20(日) 08:01:26 ID:???

???「失礼、雛鳥の止まり木亭はどちらかしら?」

雛鳥の止まり木亭とは佐門達の宿の名だ。


佐門「へい! あっしらの宿は街はずれになりやす! もう少ししたら客を運んでいったレイドが
    戻ってきやす! お待ちくだせぇ! へへ……ご婦人はおひとりで?」

???「いいえ、娘と旅行に来ているの。それで……私が分からないかしら?」

佐門「いや、わかんない……わかんないんだけどもしかして知り合い」

???「えぇ……とっても親しい……知・り・・合・い・よ」

佐門「ふぇぇ……なんか落ち着いた表情してるのに雰囲気が怖いよぉ……で、友達とかだった?」


先着1名様で


★知り合い! card★

スペースを消して、★に囲まれた範囲を
まとめて書き込んで下さい。スートによって分岐します。

ダイヤ→「娘と妻の名前も忘れたの?」
ハート→愛人
スペード→親しい間柄という含みを持たせる
クラブ→チームメイト(蘇るサッカーの記憶)

ジョーカー→本 妻

155 :名無しさんと創る物語:2020/09/20(日) 11:20:37 ID:???
★知り合い ハート5

156 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/09/22(火) 08:05:40 ID:???
★知り合い ハート5 ★

>愛人


???「実は私、家庭が家庭だけに結婚の相手は選べなくてね
     形だけでも結婚する必要があったの……」

佐門「あ、はい。すいません、今の入り方なんでそういう
    重い話に飛んだの? それ、大分嫌な入り方なんだけど。ねぇ、待って、友達だよね!」


???「愛人のファミィ・マーンよ、そして、今。あそこの噴水に居るのがあなたの娘」


佐門「アアアアアアアアアアア!! またややこしくなってきたぞぉーーーー!!」



〜拠点〜



ガゼル「抜剣者”セイヴァー”……?」

アリー「超越者、理を越えたもの、楽園の守護者
    召喚王、召喚騎士。呼び名は複数ありますけどあの人のポピュラーな呼び名ですね」

ファルゼン「ゼツダイナチカラヲモツ二振りの魔剣カラツイタ名ダ」

157 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/09/22(火) 08:17:17 ID:???

ハヤト「なんというか、先輩には不釣り合いな感じだな……あ、いや含みはないんだ。ただ……」

アルディラ「そうね、私もそう思う。彼は人間らしい人間だった。ただ周りの人間の為に戦い、信念の為に戦い
      魔剣すら屈服させ、戦い抜いた果てに人を越え、苦しむ人の為に剣を振るい続けた」

レイド「召喚騎士か……なるほど、そう呼ばれるだけの事はある。
    だが疑問だ。それだけの存在、なぜこちらでは名がとどろかない?」

アリー「旧王都が佐門さんの主戦場なんですよ
    聖王都と争うのではなく、分かり合う為に主戦派との闘いをしていたのです」

エドス「ふむ、それなら全てつじつまが合うのう……が、一つ気になる事があるんじゃが、いいかの?」


アルディラ「分かる範囲なら構わないわ」

エドス「おなごにばかり囲まれていた様じゃが、リプレには興味を示さんし
    もしやアヤツ……そういう、いや。まぁ、つまり……そういう事なんじゃな?」

周りは一斉にずっこけた

158 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/09/22(火) 08:27:26 ID:???

リプレ「え、エドス……人の趣味はそれぞれだからね?」

ハヤス「いや、そんな筈は……たしか、たしか先輩はノーマル
     でも戦場が先輩を変えたのか……? いや、それは……不味いですよ!!」


アルディラ「……魔剣の継承者。あるいは秘術の継承者としての子供は数名はいるわ」


レイド・エドス「…………」


その言葉を聞いて視線を鋭くした2人は鋭利な気配を纏いながらアルディラを見た
散々、道具として使い捨てられる孤児をみてきた2人にはその言葉はある種、致命的な一言だった

そんな2人の前に手を突き出し、遮る様にガゼルが前に出た。
短い中でも、行動をする機会が多く。彼を最も見て来た少年の眼には少なも、佐門という男は外道ではない。


ガゼル「2人とも、急にこええ顔するな。響はわりぃいが
    道具として育てたってわけじゃねぇだろ、アイツは……おい、話せよ。溝をつくらねぇためにもな」 

アルディラ「……誤解させたわね。愛情はあるわ。私たちも、彼も。
      ただそういう目的をもって作ったのは事実なの。少なくとも長い戦いを覚悟していたから」

そして、自分を落ち着かせるように一呼吸おいて、アルディラは言った


アルディラ「悪の根は深く、誰もが、佐門すらいつ命を落とすか分からない
      だから、力を彼らに渡さない為にも継承の候補者が必要だった」

159 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/09/22(火) 08:32:18 ID:???

アルディラ「本当は平和な生活で穏やかにあの島で子供と……
       でもあの場所を見てしまったから、私たちも、佐門も……」


―――引き返す事なんて、できなかったのよ


悲痛な表情を浮かべるアルディラに、意見をしようと思うものは誰もいなかった

ハヤトは自分の立っている足場がぐらつくのを感じた。心の奥底にあった
夢や幻だという逃避は瓦解し、いやでも現実を直視させられてしまった故に。

ふと、顔を上げて鎧姿のファルゼンを見つめた
無機質な鉄の兜の奥で誰かが涙を浮かべている様に感じた……

160 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/09/22(火) 08:36:58 ID:???
太鼓「だ、だめよイクオ! そんなに私を叩かないで! あぁ!」ドンドン! カッ! ドドドドン

イクオ「バブゥ!!」


佐門「見てくれ、ハヤト。新しい召喚術を思い出したぜ!!!」

ハヤト「いや、先輩。昨日まですげぇシリアスを味合わされたのに急に温度差で風邪ひきそうですよ、俺」


―――まぁ、でも。変な思い付きとかバカみたいな事してる方がらしいっちゃらしい

遠くにいってしまったと思っていた友人はまだ、確かに此処にいた
なつかしさと安堵を感じながら、2人は朝食へ向かった


先着1名様で


★朝イベント! card★

スペースを消して、★に囲まれた範囲を
まとめて書き込んで下さい。スートによって分岐します。

ダイヤ→漢
ハート→女
スペード→愛人
クラブ→子供
ジョーカー→馬

161 :名無しさんと創る物語:2020/09/22(火) 09:41:38 ID:???
★朝イベント スペード8

162 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/09/22(火) 23:54:51 ID:???
スペード→愛人


ファミィ「あら、おはよう」

ニコニコと金髪の女性が笑顔で佐門に笑いかけている
愛人を自称するファミィ・マーンである。最も、昨日の話を聞いていたハヤトには
それがフカしでもなんでもなく、ただ事実を述べている事が分かった

ハヤト「では、あとはお若いお二人で……」

などという定型文を残してさっさと退散すれば、

佐門「ちょ、まてよ」

とどこかで聞いたような喋り方で止めるものの
すでにハヤトの姿、そこに無く。佐門、ただ、立ち尽くすのみ。
諦めて、長机のファミィの対面に腰を下ろし、見据える。


年は20台半ば程度に見える。これで子供がいるというのだから信じられない
だが、佐門が一番信じられないのは彼女から感じる自分への好意が事実、真のものである
という事であったのだ。

163 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/09/23(水) 00:04:45 ID:???

ファミィ「9年ぶりになるかしら。急に連絡が途絶えて心配していたわ」

佐門「それを責めない辺り、どうしてか。というのは分かってそうだな」

ファミィ「旧王都のレジスタンス組織の状況が目に見えて悪化していたのは
     知っているの。最も、長引けばそうなると貴方は予想はしていたみたいだけどね」

佐門「……今の俺は知らないんだ。よければ話してくれ」


ファミィ「……サプレスの大悪魔よ。負の感情を吸収し、糧とする
    戦争は、人の争いは、奴にとっても益がある。そういうことよ」

佐門「なるほどな……俺は間に合わなかった訳だ」


幽界サプレス。幽霊、悪魔、天使。
魂という面により近い彼らは人の感情を糧とし
魂の輝きを愛し、あるいは忌諱する。そして、悪魔が糧とするのは負の感情である。

ともかく、一つはっきりした。自分は負けたのだ、と佐門は悟った。
いや、なんとなく察しはついていたのだが認めたくなかったといえる。
根っからの負けず嫌いは記憶を失ってもなお、変わらなかった


ファミィ「……8年食い止めただけでも充分だと思うわ。
    あの子も、ミニスもなんとか召喚術を暴走しないようにはなった」

佐門「……やはり追ってくるかね?」

ファミィ「追う。いえ、違うわ。本懐を遂げるために彼らは攻めてくるだけ」

164 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/09/23(水) 00:11:51 ID:???

佐門「そうか……なら、戦うだけだ」

ファミィ「そう……記憶を失くし、戦う理由もないのに戦うのね」

佐門「んーにゃ、戦う理由はある。近くに世話になった奴がいて、知り合いがいる。充分だろ、おつりがくる」

こんなの当たり前だろ、そんな顔をする佐門に一瞬、あっけに取られた様な表情を浮かべるも
すぐにいつもの落ち着いた様子を取り戻し、遠慮がちに笑顔を浮かべながら口を開いた。

ファミィ「そうね、そうだった。貴方にはそれで十分だった……」


―――世界がどうこうじゃない。自分の護りたい者の為に戦う、それが貴方だったわね


決して和やとはいえない歓談だったが、それは違和感のない。

そう表現するべき、「自然な雑談だった」 と佐門は感じた。

165 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/09/23(水) 00:16:02 ID:???
先着1名様で


★リハビリ、デカ盛り、かしこまり! card★

スペースを消して、★に囲まれた範囲を
まとめて書き込んで下さい。スートによって分岐します。

ダイヤ、ハート→抜剣
スペード→召喚術
クラブ→基礎体術
ジョーカー→ハイパー化

166 :名無しさんと創る物語:2020/09/23(水) 19:35:39 ID:???
★リハビリ、デカ盛り、かしこまり クラブ6

167 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/09/26(土) 17:43:20 ID:???
クラブ→基礎体術


パッフェル「はいはい〜。それじゃあ、今日からよろしくお願いします〜
      それと、これがお土産の魔剣です〜〜〜」


佐門「お土産としてはすげぇ重い奴きたんだけど。これ、俺の?」


パッフェル「ですよー。というか、本当に記憶がないんですねぇ……
      違和感を感じないのか、私の言動に、少しも」


佐門「お、中2か?」

パッフェル「よくわからないんだけど、馬鹿にされてるのは分かりましたよ〜
      なら、人目が付く場所ではこんな感じでいきますね〜」


朝、メイドとしてきたのはパッフェルと名乗る人物だった。

手には佐門の魔剣。カバンにはケーキセットというアンバランスな組み合わせだったが

まぁ、いいか。と佐門は気にしなかった。ただ、その動きがただならぬ人物である、

という事以外は。その足運びは明らかに、表を歩いて来た人間のそれではないと佐門は感じた

168 :サモさん ◆kC7LnE4qpc :2020/09/26(土) 17:58:08 ID:???
パッフェル「で、人目につかない宿の裏で何やってたんですか?」

剣とカパンを壁にたてかけておき、静かに地面に座ると
パッフェルは目の前で筋トレをする佐門に問いかけた


佐門「大きな樹が生えてるおかげでここ、陽があたんねぇんだわ
    いつもは子供の遊び場らしいけど今日はリプレと護衛つけてお出かけ中でな」


パッフェル「誰もいなくてちょうどよかったから鍛錬場所にしていたと」


佐門「そゆこと。鍛錬自体は少し前からやってる召喚術はやっぱ不安定だし、そうなると肉体の調子を
    完全に戻すのが優先だなって思ってよ。体が動けばとりあえず、なんとかなる」

パッフェル「まぁ……そうですね(なるほど、考えていない様で考えてはいる……偽物ではない)」

不安定な召喚術より、できるかわからない魔剣の力を使う技より
肉体を鍛え、元の調子に整える事で戦闘力を底上げする。少なくとも、そこらの相手ならそれで”負けない”



ヘイゼルは……いや、パッフェルはその行動を見てわずかに存在した最悪の可能性を
消す事が出来た事に静かに、しかし、心の底から安心した。胸をなでおろす、という。まさにそれであった。


パッフェルは負ける可能性を考えて行動する。普通の人はそうだ
だが、佐門は負けないことを想定し、その手段を模索する。負けなければいつか、勝てるから
それが佐門である。命のやり取りをした彼女にはそれがよく分かっていた

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0ch BBS 2007-01-24